紺野昌彦オフィシャルブログ・絶えまない変化の先に

紺野昌彦オフィシャルブログ

LINEで送る

2013年10月19日

このエントリーをはてなブックマークに追加
LINEで送る

カンボジアカントリーリスク②

現在、僕はカンボジア滞在中です。
先日、カンボジアで日本人観光客が拳銃で撃たれる事件(命に別状はありません)が発生したのは皆さんもご存知でしょう。
非常に残念なことですが、今年の春にはプノンペン市内で日本人が発砲を受け1人の方が命を落としています。
やはり途上国ですので、治安の面やまだまだ民度が先進国に比べて低い傾向もこの国のカントリーリスクのひとつでしょう。
昨日もうちのスタッフがひったくりにもあったので、カンボジアの事件発生率を調べてみましたが、調べてみると意外な結果が出てきました。
外国人を対象としたひったくり事件も多発しているのも事実です。
ですがこれも今の日本など先進国と感じく法整備が行き届いた国と比較するのも間違いだったりします。

カンボジアも長い内戦が終了して20数年、最後の市街戦が終了したのはまだ16年前のことなのです。
日本も戦後の統計では、1958年(昭和33年)には2,683件も発生しています。これは民度が上がるにつれ2009年には戦後最低の1,097件を記録した。そして、2010年はさらに1,067件に減少し、戦後最低件数を更新していますが、ICPO調査による2002年の統計では、日本では年1,871件の殺人が発生しており、人口10万人あたりの発生率は1.10件で先進国の中ではアイルランドと並んで最も低いのですが、それでも現在でもこの数字に近い発生件数です。

カンボジアの2010年の犯罪件数は3,089件で、2009年の3,456件から10.6%減少しました。そのうち殺人、強盗などの重犯罪は、2010年は994件と2009年の1,117件から11.0%減少しました。これに対して性的な暴行は、2009年の247件から2010年は321件と30.0%増加しているのが目立っています。

この統計については、軽犯罪については警察に届けられないことが多いので、十分ではないとの指摘もあります。特にひったくりや盗難などは届け出がされないケースも多いでしょう。
これらの統計調査は、オーストラリア政府の支援を受けており、カンボジア国家警察の見解では「100%とは言えないが十分に信頼に耐える」としています。参考までに僕の周りの関係者も今年4人、ひったくりに会うという被害を受けています。そのうち1人は昨日です。ちなみに被害届出したのは2人です。(少額の被害の場合は届け出がないケースが大半でしょう)

日本の2009年の重犯罪(殺人、傷害致死、強盗、強姦、放火)の件数は8,442件です。カンボジアは危ないとのイメージもまだ根強いようですが、少なくとも重犯罪については、日本と同程度に安全な国となっていると数字上は言えるかもしれません。(10万人当たり件数:日本7.0件、カンボジア7.4件)。

今の日本や先進国をベースに考えると非常に危険という指摘もありますが、犯罪発生傾向を数字でとらえるとこれまた違う角度で見えるのかもしれません。

ただこれらに言えることは、外国人は所得の関係もあり比較手にターゲットとして狙われやすい傾向もあるでしょう。
また安全な国とい言われる日本で生活していると、世間に対する危険度は、少ないので、私生活で脇が甘くなっている傾向もあるでしょう。
夜出かける際には必要最小限の金額だけポケットに入れて、荷物は持たないとかもそうでしょう。
基本貴重品を全部持ち歩くのは日本人の特徴かもしれませんね。ホテルに置くのも100%安全ではないでしょう。ですが見知らぬ国で命を落としたら、大けがをするよりはいいのかもしれませんね。

指数や統計では安全と立証は可能ですが、外国人は対象となりやすいのは忘れないでください。

カンボジア進出

いつも多くの事を僕に教えてくれるカンボジアの若者たちです。
彼らの親の世代は40代が中心です。ちょうど僕と同じ世代ですが、彼らは長い内戦、そしてクメールルージュいわゆるポルポト政権の200万人にも及ぶ大虐殺も経験してきています。
そんな彼らに芽生えたのは「揉めない」「トラブルを起こさない」という精神です。これから彼らの民度が上がれば素晴らしい国になると僕は感じています。



ブログでは書けない、東南アジアの経済・ビジネス情報メールマガジン!!必見です!!
ブログは個人的な思いや考えを書いているに過ぎません。
さらなる詳しい情報、方法、テクニックなどまでの情報が欲しい方はこちら☆




☆参考になったなと思った方はクリックください☆





カンボジアカントリーリスク②





絶えまない変化の先に


↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ 


 ブログランキングクリックご協力ください


バンコク不動産
タイ不動産
バンコク不動産購入
カンボジア進出
カンボジア起業
パタヤ不動産
ジョホールバル不動産

ミャンマー進出企業続出、ミャンマー進出に遅れを取るな
ミャンマービジネスレポート・ミャンマー経済は軍閥から財閥へ。
ミャンマー・ヤンゴン不動産、サービスアパートメント情報
ミャンマー不動産

カンボジア経済
カンボジア進出
カンボジア進出のヒント(シアヌークビル編)
カンボジア進出のヒント(プノンペン編)
カンボジア不動産

過去ブログ選挙プランナー
選挙WEB選挙プランナー



参考になった方は「いいね」「シェア」よろしくお願いいたします。



同じカテゴリー(カンボジアビジネス)の記事
Posted by cyborg-z at 20:11│Comments(1)カンボジアビジネス

この記事へのコメント

数年前にアンコールワットに行きましたが、まだ裸足で歩いている子供ばかりでした。そうした国ですから発展していってほしいなと思います。
その時少し気になったのが、そこに進出しているのが中国と韓国ばかりで日本の企業が少なかったのが印象的でした。
せっかくODAとか今までやってきているのに、これから発展が期待できそうなところにきて、日本からの進出が少ないとちょっと残念です。
そういう意味では、こうしてカントリーリスクを考慮しても進出していく人には頭が下がります。
Posted by あかんべい at 2013年10月20日 11:05
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。

コメントを書く

 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。