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2010年12月11日

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選挙ブランディング&選挙プロモーション&選挙プランナー

今回は政治、選挙でのブランディングプロモーションのお話です。
選挙だけは無く、もちろん商業製品などのプロダクトプロモーションや、色々な商品のブランディングやプロモーションなどこれらの種類は多岐にわたります。前回も参議院議員の糸数けい子さんの選挙コンサルタントを参考例で紹介しましたが、今回は選挙プランナーとしての謹直の選挙の例ほんの一部を開示して説明してみたいと思います。(許可済み)

まず始めにブランディングとプロモーションとは前回も書きましたが「伝えたいイメージ」を作り上げるお仕事です。
もちろんビジュアル面もあり、言葉などのキャッチフレーズもあり、カラーリングなども含みます。例えで言えば、「ベンツ」と聞くと、高級車、お金持ち、成功した人、など直ぐにイメージが出ると思います。これは一番わかりやすい成功例でしょう。このように企業が顧客にとって価値のあるブランドを戦略的に構築するための活動で、ロゴやブランド・ネーム、パッケージなどのブランド要素と、差別化されたブランド価値を結びつける連想を、消費者の頭・こころの中に育んでいく活動であると定義されています。この要素を政治家にも応用してイメージ戦略をおこなうのが、僕たちが取り組む選挙、政治ブランディングやプロモーションなのです。いわゆる人物を商品としてとらえてリリースする感じでしょうか。この手法を批判する人もいますが、もちろん一般の商品とは異なりますので、その人の持つ理念や、歩んできた道などを深くお聞きしてそのどの部分を強く売り込むかなどにも取り組んでいきます。候補者は製品であり考え方や実績は製品スペックなんですね。

始めに候補者から必要とされる情報を聞く「人間性」「政治理念」「過去の実績」などです。
これが一番重要なお仕事です。その中でどんなイメージで打ち出すのがよいかカラーリング等を行います。もちろん同じ選挙区での相手候補や、同地区の過去の選挙で使われたカラーを検証するのも重要な要素です。
中にはこのヒアリングの時点で、ご依頼を断念しお断りした例もあります。仕事的には砂漠で砂を売るのが究極の目的?目標なのですがね(^^;


選挙ブランディング&選挙プロモーション&選挙プランナー 選挙ブランディング&選挙プロモーション&選挙プランナー

候補者の伝えたいイメージや、候補者のプロモーションイメージが出来上がれば即に撮影に入ります。
もちろん十分に睡眠を取ってもらい、時間も午後と顔のムクミの取れた時間帯に実施します。撮影の量は選挙の規模により変わりますが、おおよそ300枚~400枚。
そして撮影に使った画像、デザインやイメージカラーの組み合わせを行います。


選挙ブランディング&選挙プロモーション&選挙プランナー

選挙ブランディング&選挙プロモーション&選挙プランナー

選挙ブランディング&選挙プロモーション&選挙プランナー

するとこのようなイメージが出来上がってきます。
キャッチフレーズは通常コピーライターと呼ばれる人が色々なパターンのキャッチを用意してきます。ワンフレーズポリティクスですね。例えばアメリカをイメージすると個人的努力で経済的成功を実現させる「アメリカンドリーム」が有名な例です。
上記のフレーズは「新しい沖縄へ」です。

選挙ポスターのカラーは最終的には一番下部のイエローとなりました。
カラー選択の理由は上から順に、候補者から感じ取れたカラーであり、保守支持層の取り込みもイメージした戦略カラー。次は沖縄の国政選挙で過去に当選した候補者が多く採用した力強いカラー。そして最後は同候補者の流れが今まで継続して使用してきた選挙ポスターカラーです。本命的にはブルーでしたが、最終先行ではイエローになりました。
実際には有権者がどのカラーを選ぶのか、好んでいるのかなども考えなければいけませんし、候補者にどのカラーが映えるのかも基準にしなくてはいけません。名前や画数から選択する例もあります。候補者や所属組織が使用した今までの傾向や、組織内や過去の縛りなどで選択するのは、あまりよくない傾向です。インナーサークルが持つイメージに定着してしまいます。あくまでも外部の意見が重要です。有権者は外にいるのです。

選挙ブランディング&選挙プロモーション&選挙プランナー

選挙ポスターや選挙広報物の撮影のさい服装でもそのイメージは大きく変わります。
ご覧頂くだけで皆さんそれぞれが感じるイメージは違って来るかと思います。一つに統一するイメージも大切ですが、配布する地域や、有権者の年齢層を意識した戦略も必要となる場合もあります。ですが統一した選挙プロモーションが好ましいと考えます。

今までの沖縄の選挙広報物は、政治理念や政策の難しい文言が多く入った物が主流でした。もちろん基地問題など他の地域には無い問題も多く無理はありません。ですが最近の傾向ではイメージや読みやすさを重視する傾向が高いのです。ウチワなどもその例の一つでしょう。持って恥ずかしくない物しか受け取りませんよね?受け取る行為、そしてそれに目を通したい行為、そのきっかけ作りが大切なのです。イメージでその人物像を伝える。興味さえ持ってもらえば次には、その人について深く知ろうと言う心理に走ります。また難しい文言が並んだ印刷物は受け取ってもらうことも難しい場合もありますし、読む気も失せるのでそのままゴミ箱に行くケースの多いのではないでしょうか。選挙ポスターや選挙広報物でまずは入り口を広くして、より多くの人に関心を持ってもらう。その次に政策や理念を知ってもらうパターンが有効な手段なのです。それで初めて理念や政策が浸透しだします。
一般的に多くの人は、テレビやパソコンを買う場合、先ずは見た目やデザインで選びませんか?スペックは気に入った物のしか読みませんし、調べませんよね?それと同じなのです。入り口が大切なわけです。もちろん精通した人はスペックから機種を選択する場合もありますが、大多数は精通した人ではありません。








そんなイメージを意識した広報物がこれです。拡大部分をクリックしてみてください。面白さが理解頂けると思います。印刷物でもブログパーツとしても作成した物ですが、折込のパラパラマンガです。無党派層、無関心層を意識して受け取りやすく、そして持ち帰りやすい例になるかと思います。

選挙ブランディング&選挙プロモーション&選挙プランナー  選挙ブランディング&選挙プロモーション&選挙プランナー


選挙の関連グッズも統一されたイメージは重要です。
ノボリ、ポスター、メガホン、街宣車、各支部全てで。お菓子を売るにしても、買うにしても地域や場所でパッケージが違うと、その製品の浸透速度は全く違いますよね?それと同じです。同じイメージで伝えることで、その中身を深く精査してもらえるスピードも変わって来るのです。選挙区が広ければ広いほど統一性は重要です。本土の選挙区は特に問題ありませんが、沖縄の全島レベルの選挙の場合は地方組織との格差が目立つ傾向が保革ともに見られます。
全体的な傾向は、結果として感心層を意識した戦略が多かった傾向があります。(多くの広報物を確認した結果)特に地方の選挙にはそれが根強いです。国政レベルの選挙になればなるほど浮動票、無関心層の人口が多くなりますので、重要なのは組織票以外の上澄み票に戦力の半分以上を注ぐことと考えています。恐らくは支持層は一部表現が変わっても、また政策に重点が置かれていていなくても、相手票に移る事はまずないでしょう。移るのならばそれは始めから組織票ではありません。自分達の組織が納得する選挙、広報物に徹するのは一番行ってはいけない手段と考えます。


選挙ブランディング&選挙プロモーション&選挙プランナー

記者会見などメディアの露出がある時は、イメージカラーを出すには絶好のチャンスです。会場の様子はこのようにイメージ作りが行われます。

選挙ブランディング&選挙プロモーション&選挙プランナー 選挙ブランディング&選挙プロモーション&選挙プランナー
従来のイメージ                     プロモーション後のイメージ

これだけイメージが変わります。
テレビや新聞などメディアで取り上げられる時は、一番多くの有権者に情報が伝達します。運動員の労力も、印刷予算も必要ありませんが、最も伝達力が早いので、これこそ予算を配分し意識するポイントの1つと考えています。大きな選挙となると、何らかの形で連日メディアに露出することになります。その中で同じイメージを演出することが重要です。ここにも一定以上の戦略が必要でしょうね。

今回の紹介するこのモデルの選挙の場合は、複数の政党での候補者擁立ということもあり、特に統一したイメージが必要だったと認識しています。結果的にはバラバラのイメージで有権者の内部に浸透する速度が遅すぎたように感じました。我々チームの今回の選挙でのポジションでは提案することまでが作業だったので、実際に採用された物、案は残念ながらほんの一部ですが、どのようにして人や物を見せていくかなど、今後の参考にして頂ければ幸いと考えブログを書きました。これはほんの一部の例です。もっと沢山の手法、そして戦略はまだまだありますが、おおよそのイメージはこんなところでしょうか。

またweb上の戦略も別の機会に書きたいと思います。
今は「ネットを制する者は選挙を制する」とも言われています。もちろん今回の選挙のように一概には言えませんが。
ですが選挙前に手がけるのでは効果は半減以下です。普段から着実に準備をしないといけないのがweb上の選挙戦略です。もちろん短期で効果がでるも作戦もありますが、現在、市議、県議で何れは国政へと考えている方は、確実に長期の準備をおススメします。参考までに今回の選挙では過去最多のアクセス数も出ています。1日の最大アクセスは2500アクセスを超えた日もありました。公示直前はユニークユーザー数のアベレージは800アクセス。これは非常に高いレベルです。メディア露出とアクセスは連動しますので、それを意識した戦略を取るように心がけてください。アクセスUPの秘策も色々あるんですね。

過去の選挙コンサルタント 例(トップ当選)

何故かここ4、5年間、政治、選挙関連の仕事のオファーが多いのですが、実は過去に一度も政治関連で営業などを致したことはありません。店舗、商品プロモーションやビジネスプランニングが本業ではあるのですが、何時の間にかこの仕事のウエイトが高くなってしまっています(汗)選挙コンサルタント的内容ですが、一応は政治屋ではありませんので念のために。。。


※選挙コンサルタント事業は基本的に党派を問わず仕事をしております。

許可取得済みで資料UPしています。

ディレクション&デザイン 大嶺秀史
デザイン CMA
web  喜友名
調整、選挙プランナー 紺野昌彦
モデル 伊波洋一氏

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選挙プランナー


Posted by cyborg-z at 22:10│Comments(5)

この記事へのコメント

こんにちはー(^-^*)/
今日も楽しく読ませていただきました♪

ブルー・レッド・イエロー・・・イエローが伊波さんの顔色が一番良く見えました( ゚3゚)ノ

パラパラ漫画、大切に持ってまーす♪
めくり方のことを思い出して笑ってしまいました・・・^^;
Posted by happy@coachhappy@coach at 2010年12月12日 16:07
この記事を読んでいて、私が一番しっくりきたのが黄色の伊波さんのイメージでした。
県外在住の私にもそのイメージが伝わっていたということなのかもしれません。ブランディング・・・深いですね!

Namonacatより
Posted by Namona at 2010年12月13日 05:23
happy@coachさん
最終的に大半の皆さんはイエローを選びました☆残念な結果では終わりましたが。。全て任せて欲しかった。。。

Namonacatさん
コメントどうも結局は黄色がしっくり来ましたね!果たして他の色だとどんな効果があったのかは今では知ることもできませんがね(^-^;
でも知りたい。。。
Posted by cyborg-zcyborg-z at 2010年12月14日 02:42
昨日はありがとうございました〜♪
昨日の感想は後日ゆっくり。。。

これは、実に分かりやすい!!早速妹にこの記事を読ませたいと思います。
Posted by yukihana007 at 2010年12月14日 08:42
yukihana007 さん
先日はお疲れ様でした!予想以上にパワーを消費しました。。いかがでしたか??
それはそうと駄文ですが、是非読んでもらってください。党の移籍はかなりいいご判断ですよ☆今後の支持率も拡大するでしょうしね!
Posted by cyborg-zcyborg-z at 2010年12月15日 11:38
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