紺野昌彦オフィシャルブログ・絶えまない変化の先に

2000年までは日本人1人あたりのGDPは世界で4位と高水準でした。
日本自体も世界2位のGDPで事実上世界第二位の経済大国であったことは、既に過去のものとなりそれを浮き彫りにするかのように、日本人1人あたりのGDPも大幅に下落しています。

先日のIMFのリリースによるGDPの世界順位では、2000年に4位であった日本人は、2014年では27位。
その間に失われた20年と呼ばれる日本経済の低空飛行に、長期間の円高により産業の海外流出、高税率による富裕層の資産の海外形成などその理由は多岐に渡ります。

アジア圏ではなんとなく、台湾と韓国より優位でしょうが、韓国の経済構成からは抜かれにくいでしょうが、台湾には時間の問題で抜かれるおそれもあるかもしれません。
ちなみに香港にはいつの間にか抜かれているようです。

現在でこそASEAN各国はランキングにはランクインしていませんが、これも時間の問題と考えていいでしょう。10年以内には50位以内にランクインする国が複数出てくるでしょう。

企業の時価総額世界ランキングですら10年でベスト10は入れ替わります。これくらい時代と経済の流れは大きく動くのです。

TOP50位は下記の通りです。

1 ルクセンブルグ
2 ノルウェー
3 カタール
4 スイス
5 オーストラリア
6 デンマーク
7 スウェーデン
8 サンマリノ
9 シンガポール
10 アメリカ
11 アイルランド
12 オランダ
13 オーストリア
14 アイスランド
15 カナダ
16 フィンランド
17 ベルギー
18 ドイツ
19 イギリス
20 フランス
21 ニュージーランド
22 アラブ首長国連邦
23 クウェート
24 香港
25 イスラエル
26 ブルネイ
27 日本
28 イタリア
29 スペイン
30 バーレーン
31 韓国
32 キプロス
33 マルタ
34 サウジアラビア
35 バハマ
36 スロベニア
37 台湾
38 ポルトガル
39 ギリシャ
40 トリニダード・トバゴ
41 エストニア
42 チェコ
43 オマーン
44 スロバキア
45 赤道ギニア
46 リトアニア
47 ウルグアイ
48 ラトビア
49 バルバドス
50 パラオ

アベノミクスの効用で一部の企業が増収にシフトし、日経平均株価の上昇、円安による日本企業の確定利益の上方修正など、数年前に比べると明るい報道も増えつつありますが、仮に来年度が日本国民の平均所得（GDP）が1～2％上昇したとしても、おそらくは他の国々の経済上昇などの追従もあることなので、順位は下げかもしれません。

日本国内の指標ではなく、隣国ならびに国際水準での順位や価値で見ることが重要なのかもしれませんね。








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