紺野昌彦オフィシャルブログ・絶えまない変化の先に

義烏市にある福田市場に初めて言ったのは2011年頃でした。
その年、翌年くらいまではちょくちょく足を運んでいたのですが、今回は実に3年ぶりくらいの福田市場でした。

この福田市場は全長2Kmの大型ビルの中に実に6万店舗の雑貨やアクセサリー、工業製品などの製造元のショールームや卸売り業者が所狭しと軒を連ねています。

福田市場は2002年の9月に出来上がった施設で、10年足らずで中国最大規模にまで発展しています。

義烏市の人口は2010年時点で123万人。中国の中ではそれほど大きな都市ではありません。ただ中国の大都市からも離れているにも関わらず短期間で急成長した代表的な都市のひとつもあります。
ちなみに2000年には人口90万人前後だったのが10年で30万人近くの増加を見せているのが特徴です。





これは中国政府や浙江省の政策での産業クラスター化に成功している例かと思われます。
クラスターとは、特定の産業や関連性のある企業などを集中して集積させることで、協調性、競争性を持たせ地域としての競争力を持たすことが出来ます。
このように中国の内陸部に位置する小さな田舎町に一つのビルだけで6万を超える店舗が集積されたわけです。

もちろんここ義烏市には福田市場だけではなく、多くの市場（市場と言っても現代風の建築物の中にデパートのように専門店が軒を並べるスタイル）が存在し、その中でも代表的な存在で最大規模のものが福田市場でもあります。

この他にも家具専門の大型問屋街も市内に2箇所あり、アパレル専門、家電専門などもそれなりの規模で存在しています。

またこのように多くの卸売業者、製造業者が集まるに連れて、発送関連の配送業者や、商品の検品業者、など二次的、三次的な関連企業もあつまり大都市化してきたのがここ義烏市です。


さて余談が長くなりましたが、ここ義烏市には一日に訪れるバイヤーの数は約20万人と言われています。
年間365日ありますので単純計算でも7000万人近いバイヤーが中国各地や世界中から訪れて来ます。










3年ぶりの福田市場は正直大きな代わり映えは感じませんでしたが、周辺の施設の拡充は以前の数倍以上になっていました。
今回泊まったのは、福田市場とほぼ隣接するホテルでしたが、周辺の飲食店、スーパー、マッサージ店などは以前の倍以上の数になっており、以前は無かったオシャレなカフェやレストランなども結構見つけることもでき、福田市場散策後にふらふらする事もできるようになっていました。

以前は福田市場で仕入れや散策を終え、食事やアフターライフは義烏市内の繁華街までタクシーを飛ばさないと遊べなかったのですが便利になったものです。


同じ義烏市にある家具市場の様子です。


数万店はあるアクセサリーの問屋。日本の市販価格の5分の1から安価なもので10分の1くらい。


帽子のクオリティーは中国の広州の方がいいかもしれません。ですがここ福田市場の中には500店舗くらいはあるでしょうか。価格は200円くらいから。


靴の問屋エリア。やはりこれも広州の方が質がいい感じですね。ですが非常に安価です。


メガネやサングラス売り場。ここも数百店舗あります。日本で1500円、1900円のサングラスが100円から200円前後から。

　

数年前に比べると家具のデザインもクオリティーも格段に上がっていました。
とてもいい感じです。日本でもエアービーアンドビーなどで一定数の家具が必要な場合がありますが、こんな時には中国での仕入れが有効かもしれませんね。






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紺野昌彦


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