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2012年08月20日

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世界の流動人口(改訂版)

世界の流動人口について以前に何度かブログに書いてきましたが、その改訂版です。
一昔前と比べ驚くほど世界中の人口が動き回っているって知っていますか?
以前にも少しブログで触れたのですが、グローバル化した世界での人の動きを頭に入れて置くことは重要かもしれません。
特に日本は島国ですので、国家間や地域間の人の動きには疎いのが実情ですからね。
結果的に人の動きは、物資やお金の動きにも直結します。今の日本も実はその例に漏れません。年間で約12万人の日本人が、海外に勤務先や移住をおこなっていますし、海外旅行に出る日本人は年間で1800万人も。。
これはグローバル化を表現するには非常にわかりやすい数字かもしれません。

世界の総人口  1960年→30億人 2000年60億人 → 2013年70億人に達する見込み 
当時の流動人口 1960年→7000万人 2000年1億7千万人 → 2012年(推定)2億5千万人

この数には、観光、ビジネス、旅行、難民も含まれます。
その人数は1960年には150万人で2000年には1200万人かなり増えています。増加数は実に8倍なのです。そして身近に感じれる海外旅行者の数は10倍に増えています。

海外旅行者数  1960年 7千万人 →  2000年 7億人 2011年 9.8億人

国際的に動く企業やNGOなどの組織の数は世界規模で30~40倍になっているのですが、日本の場合は流出の一方です。
これが産業空洞化、経済空洞化をまねいている分かりやすい数字かもしれません。
ですが逆に海外純資産の増加もあり、日本に逆流するインカムもあったりするわけです。

こうやって世界的な動きを鳥瞰的に見れば危機的状況に感じていましたが、海外のマーケット獲得などの競争力強化による日本企業の増収や、海外の日本資産の総額が17年連続1位という環境も、世界経済に強い日本につながる視点も生まれ、外から日本を支える環境にも思えます。

こんな世界環境でも日本は少子高齢化による人口減少期に入っています。
流動人口の増加状態から見ても訪日観光客数はそこまで増加していません。(円高、原発問題などが理由)もちろん中国からの訪日客は、数次ビザ等の関係で増加しています。

ただ全国の傾向より大きく異なるのは沖縄。沖縄に関しては地方からの流入人口が、流出人口より上回っています。流入人口も流入企業も全国1位。
これはかなり経済的にはプラスなんです。そして新生児の出生率も全国でトップ。この環境を生かしきれるかは、ここ数年で決まるでしょうね☆

もう一つの動き
国境を越える動きのもう一つに世界的に留学生の激増が挙げられるのですが、日本だけは年々減少です。それもかなりの比率での現象がみられます。これは今後の日本の国際競争力を考えると非常に痛い。。

2008年統計によると、日本人の海外留学者数は、66833人で対前年8323人も減少しています。

世界の留学人口
1960年 → 5万人  2000年 50万人 10倍です。

移民や難民受け入れを日本は全く拒んでいますが、この数字を見たら少し考え直さないといけなにのでは??と思ってしまいますね。もちろんそれには多くの問題が出てくるのでしょうが。一部に単一民族?国家?を守る意見もありますが、世界とは逆行する動きなのかしれません。イデオロギーは必要なのかもしれませんが、それで世界的に孤立したり、競争力を失っては本末転倒のような気もするのは僕だけでしょうか。

この流れで見ても物流の流れも自由化を促進しようとする流れは自然なのかもしれません。
対応する術、競争社会に自信がないからTPPも反対しているようにいつも感じてなりません。
もちろん保護すべきものや、補助すべき事は多いと思います。ですが内側からだけで考えるのではなく、大きく外から自分達の置かれる環境を考えてみる時期ではないでしょうか。世界規模で人、物、金が動き、国家としての枠組みが大きく地域に変わりつつある時代ですよ(^^;

世界の流動人口の増加の一因は、中国の経済成長にもあります。
中国単独の流動人口も相当影響があります。沖縄県だけで見ても、今年は前年比で8倍の中国からの観光客がイミグレーションを通過しています。ちなみに中国国内の流動人口は、実に2.21億人という人口です。。日本の総人口を上回っています。。
更なる所得向上で、これらの人々は国境を越えて来るでしょう。

ちなみに毎月タイのバンコクへ足を運ぶのですが、日本からタイへの年間観光客は、ここ20年間で、年間100万人を推移しています。増減余りなし。ですが中国からの観光客はとうとう日本を抜きました。
世界の主だった観光地もやがてそのようになって行くでしょうね。。

駄文に長々とお付き合い頂きましてありがとうございました。





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