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2011年08月15日

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沖縄県の政治経済の捩れ現象


今日は終戦の日。
沖縄に住めば、6月23日なのですが、国際基準では9月2日でもあります。
地域によりその環境も大きく違います。
もちろん政治もれは例外ではありません。

仕事の関係で、政党に関係なく多くの政治家さんとお付き合いがあります。
また選挙プランナーと名乗りながらも、本業は企業コンサルタントでもありますので、企業や経済界の意見や考えにも触れることが出来ます。

そんな中で、保守や革新と呼ばれる人たちの考えや、過去の歴史、今までに至る経緯、いろんな事を考えていると本当に頭がおかしくなるのですが。。。
以前によくこの保革の考え方や、物事の捉え方についてブログに書きましたが、どちらも従来の政治、経済の環境をベースにしているもの。悪い言い方をすれば、それぞれの団体の既得権益の代弁であり、決して本来の調整約としての政治ではありません。そしてそれぞれに名を連ねる団体は、今では一部しか機能しておらず、本当に理念として活動している人だけ、トーンが高いのが実状でしょう。末端はもう意識もしていない。それが浮動票であり、無党派層なので、トップダウンでの意思の押し付けや、理念の浸透はもう不可能な証明が、今の投票率なのです。ですが選挙の結果の都度、「運動が足りなかった」「時間がもう少しあれば」「手ごたえはあった」などとよく聞くのですが。。。
投票率は、半分はどちらにも組しない、もしくは全く無関心なのは、いままでの運動が間違いであった証明にもなるのではないでしょうか。運動方法が正解であり、そしてもっともな内容であれば、一定の数字は維持するでしょうしね。マーケティングと同じ原理ではありますので。。結果として投票率が落ち続けているのは、方法に何か大きな問題があるからで、その時々の時代に合わせた変化も必要だったと僕は考えています。選挙を動かしている人はどこの陣営も10年20年もしくはそれ以上変わっていませんよね?時代とともに半分でも変わっていれば変化があったかもしれませんが。。

さてさて余談が長くなりましたが、選挙体質は変わりませんが、時代背景と物の考え方は大きく変わりました。
前回の選挙でもそうでしたが、保守も革新も基地に関しては一応は「NO」です。何名かの方に話を聞くと、保守の方は「辺野古を早く認めていれば、既に中部の基地の一部は閉鎖できていた」そして革新の人に聞けば「辺野古の移設は継続であり、即時撤退」と(極論で書きましたが)そのような感じでしょうか。方法論が違うだけで最終的な目標は同じなわけです。今の違いはそれぞれの支持基盤が、過去の基地建設などで、富を得た経緯があるのか、もしくはそれらによって何らかの弊害を生んだ人たちなのかのという部分でしょうか。

確かに辺野古の問題も重大で、これ以上の埋め立ては僕は反対です。
ですが素朴な疑問は、今までも豊見城、那覇、浦添の海岸線は殆どが埋立地。もちろん今は基地ではありませんが、基地としての埋め立てもあります。現在埋め立て工事中のところもあります。民間の埋め立てにはそこまでの嫌悪感はないようですが、同じ海洋生物と資源を無くているのには変わりないと思うのですが。。。基地として海洋生物や生態系を失うのだけがNOだったのか?と色々と考えてしまいます。
これも今と昔の違いで、今の争点となる部分で、政争の道具?なのでしょうか。

それともうひとつ。
基地を無くすのは、国際関係や軍事の問題と色々ありますが、それでも沖縄の最大の目標だと考えます。
当然基地を無くすと、交付金やそれに伴う建設需要なども減少します。だからこそ経済の自立がうたわれています。もちろん僕も沖縄の経済の自立は必須条件であり、いろんな意味で今の時期は重要と考えています。色々と沖縄のポテンシャルや沖縄経済についてブログに書くのはそんな視点からなのですが。。

では経済の自立は何を意味するのかをもう少し深く考えましょう。
経済の自立、それは、競争力なのです。自立した経済とは、本土企業、そして世界企業とマーケットの取り合う競争なのであり、ある意味、東京や大阪などの大都市企業と、マーケットの上でシェアを取り合うのを意味するのです。補助や、保護、交付金などは当てにはできません。(あてにするべきものでも無いのですがね)

ここが実は大きな捩れだと僕は感じています。
基地の即撤退、自立経済をうたうのは革新系が多いのですが、それは本当の自由な競争経済を生む運動であり、実質問題として格差を生む企業競争や、生産競争の舞台を作ること。そして一方基地との共存?で補助金や交付金を受け取る今までの方法は、保守的グループの支持基盤。これは、一定の保障を受け取り、保護政策で格差の生まれにくい環境でもあるわけです。後者の方が国からの保障は大きいでしょう。
ちなみに世界の構造も大きく変わっています。今は世界分業化が進み、より競争力が必要な社会です。大企業のホールディングス化も、国家の経済から、世界地域経済にシフトしているので、それに対応できる競争力を身につける手段です。そんな社会傾向も加味しなくてはいけません。TPPもそんな流れではあります。まあTPPの対立意見もそういう意味では捩れなのですがね。(余談ですが、TPPの反対集会は革新政治家さんも多く応援されている感がありましたが、これは農協など保守政治基盤の応援でもあります。そして自立経済ではなく保護政策だったりも。。)

沖縄の自立、経済の自立は強い経済が必要で、それは世界との競争にさらされるのも事実。
今の環境は社会保障のある守られた経済。それではこの先は成り立ちません。

実際の問題
基地が無くなれば沖縄のポテンシャルは、十分に発揮できるとよく耳にします。
ですが、北谷が返還さられて興隆すると沖縄市は今の状態です。そして新都心が返還されて繁華街になると、小禄から国際界隈の商店や企業は新都心に移りました。県内のパイが増えるわけではありません。
これは安直で根拠薄ですね。

教育にも熱心なのは革新側?
のように感じています。政策提言であったりと。当然教育や人材育成は今の沖縄には急務です。
そう感じているからこそ、僕たちの会社でも人材育成の部門も作りました。当然これは自立経済のためであって、競争力のある沖縄作りを考えるからでしょう。

ようするに沖縄県が示す振興計画、もしくは各政党の考える振興計画や未来像が明確にないのが、今の捩れや無党派層を生む大きな原因なのだと最近感じています。
それは本土に本部のある、政党ではなく地元沖縄の地域政党こそ考える像ではないでしょうか。
僕はよくそう思うのですが。。。

思想的には僕はミルトンフリードマンなどリバータリアン的な、自由経済的な考えっぽいのですが、遠距離にその可能性があるのは、実は保守の取る政策ではないということなのです。今の構造を変えてあらたなパラダイムを迎えるのはもう少しのような気がします。
僕が政策がやや左よりで、経済がやや右より、だから中道という理由はこんなところでしょうか。


お昼には終戦で亡くなられた多くの方々に黙祷しましょう。
今の時代、これからの時代何のためにこの命を使うのか。。。

まったくの思いつきの駄文ではありますが、最後までお付き合い頂きましてありがとうございました。






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Posted by cyborg-z at 08:10│Comments(2)政治関係

この記事へのコメント

確かに、ねじれまくってますね!
経済、基地、教育、それぞれの意見や立場はありますが、
未来への具体的ビジョンがどの政党も打ち出せていないのは事実
だと思います。だからこそ政治家でない私達の行動が大事なんでしょうね。責任感を感じます。後世の人にうらまれないようにしなくては・・・(^_^;)
Posted by 全力転職フォーラム 新垣覚 at 2011年08月15日 12:25
初めまして、私のブログご拝見して頂き、ありがとうございます。
また、よろしくお願いします。
Posted by うさぎちゃん at 2011年08月15日 16:42
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