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2014年03月15日

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スリランカ銀行金利18%の続きです。

スリランカ銀行金利は定期預金で18%の続きです。(2015年現在は9%前後まで金利が下がっています)
前回のブログでスリランカの銀行金利について触れました。5年ものの定期預金で18%です。3年でも10%台の高金利です。
それについて小国の通貨ということもあり、危険視する声もあったりしますが、当然ながら新興国ですので、万全でないもの事実です。高金利だからと言って全額をこれら新興国に移すのもまたありえない話であり、自己資産の30%程度を2つ、3つの国に分散してヘッジするのが理想と考えています。
スリランカは前回のブログで書いたように、内戦が終了してまだ日が浅く、世界経済流れと裏腹に新興国興隆期に経済がストップしていたのが、再び始動したイメージでしょうか。
なので、総合的な構造から弾力性のある若い経済構造から、短期回復というべきか、失われた20年の回復とアジア圏への投資の波が、高い経済回復、高成長につながっています。

スリランカの人口は約2000万人、僕は現在ベースを置いているカンボジアは、人口は1800万人と、人口規模的には、同規模。

この両国ともに通貨は国際価値からしたらかなり低く、大きくリスクと取られているところでもあります。
なので、カンボジアもスリランカも為替リスクをヘッジするために、米ドル建て預金も受け付けているのです。当然ながら自国通貨より金利は下がりますが、それでも日本の超低金利から考えると驚く程の高金利だったりするのです。

参考までにカンボジアカナディアバンクの銀行金利は、リエル建て3年で年率8%金利ですが、米ドル建てでは6.8%金利と下がります。当然ながらスリランカも、現地通貨ルピーと米ドル預金では同じくらいの差があります。

大きく流入する外貨
スリランカもカンボジアも入域観光客(外国人)の増加が目まぐるしく両国とも、前年比30%以上の増加が約5年間続いています。
世界的な見方ではカンボジアはまだレッドゾーンでスリランカはやや優良国に判断されているケースが多いようです。
その例のひとつを流入企業で見てみましょう。
カンボジアには世界規模のホテルチェーンの進出はまだスタートしていませんが、スリランカは豊かな観光資源を背景に、ハイアットやシャングリラなどが進出を決め、建設を始め、早いところは今年末には操業をスタート致します。
世界規模の銀行でもHSBCは早くからスリランカに進出を済ませ、コロンボ市内に一番多い銀行ATMはHSBCだったりもします。
HSBCの進出の背景には、中国系企業の進出加速度と、中国のODAの大規模拠出にあります。
スリランカが目指す海洋ハブとして港湾整備は、中国の大きな支援によりますし、昨年開港したラジャパクサ国際空港も全額中国の支援によるものです。またダムや道路整備などもまたまた中国で、その支援額は昨年、中国がカンボジア出した約360億円を超える600億円規模とのことです。中国の民間投資の額はカンボジアは昨年までの累計投資額は約9000億円規模に対し、スリランカも1兆5000万円を超えた規模とも言われています。HSBCはその出口戦略というポジション取りでしょうね。

2012年12月5日の記事で、スリランカ;Sri Lankaに対し駐中国大使館の商務参事官は4日、北京の第4回中国海外投資協力商談会の席上、中国がスリランカに対する投資額で世界一になっていると述べた。
商務参事官は、「近年、スリランカと中国の貿易経済取引は緊密化し、中国は対スリランカで最大の投資国となっている。特に港湾や鉄道などのインフレ整備や漁業、アパレル加工などの分野で、両国の投資協力は深まってきた」と説明した。商務参事官は、スリランカが中国の投資者を歓迎していると述べ、スリランカ政府は中国政府と個人の投資者に対して優遇策を用意し、インフラや漁業、エレクトロニクス、アパレル、ゴム、PCソフトウエア、観光レジャーなどを中心に投資を誘致している。


シーレーンにおけるスリランカ
スリランカはご存知のとおりインド洋に位置します。
インドと歴史的に不仲である中国は、ミャンマーのテコ入れを行ってきましたが、ミャンマーの軍事政権の民主化で大きく後退した背景があります。その同時期からスリランカに対する積極姿勢にシフトした背景も伺えます。
インド洋における中国の影響力増と拠点づくりでしょう。
これに刺激されて、インド、日本もスリランカに積極姿勢にシフトしたのが2010年くらいからです。

アメリカ資本の流入
世界のコンテナ船の半分はインド洋を航海しています。そしてアメリカのエネルギー戦略上でも、資源運搬ルート確保・インド洋の自由な航海は不可欠でり、大量のエネルギー輸入を必要とする中国にとってもインド洋は同様に重要のポジションだったりと、中国はスリランカに援助などで取り入り、インド洋におけるパワーバランスで優位に立と巨額のODAを拠出し、日本やインド、パキスタンなども急激に支援増という流れができています。
これらの支援、投資額は今後増加が伺えますし、当然ながらその他多くの国々も進出などの直接投資があるでしょう。
ただアメリカはスリランカ内戦の関係で、スリランカ政府軍が人道的な行動に欠けていたことを理由に積極姿勢ではありませんでした、そろそろ大きく政策を転換する動きも見せていますので、そうなればこの動きは加速するでしょう。


こんな背景から、当面5年、10年はスリランカが面白いだろうと思う僕の理由です。
もちろん今後詳細な資料を出しながら続きを書いていきたいと思います。

スリランカ銀行金利は18%の初回ブログ

つづく。。

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Posted by cyborg-z at 17:56│Comments(1)スリランカ進出スリランカ投資

この記事へのコメント

私の夫がスリランカ人で、日本の貯蓄をスリランカルピーにして送っています。ですが、あまりにスリランカの経済情勢などか分からなく不安な中の決断でした。今年は金利が低い(5年で9.5%)ので、来年の金利を見て5年に入れようとおもいます。来年の金利がもっと低くなってたら、お先真っ暗です↓
色々と教えて下さい。よろしくお願いします。
Posted by ビビ at 2014年08月10日 21:17
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