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2010年10月20日

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観光の経済波及効果

観光の経済波及効果について

観光市場の大きさとその可能性については前回と、前々回のブログ記事で書きましたが、その経済波及効果はどのように考えられているかに少し触れたいと思います。
普通に直ぐに思いつくのは、交通機関、宿泊施設、飲食、物品、サービス業に経済効果です。
これら以外にも環境保護や文化継承など社会に対する意識、変革、向上が人々に生まれるプラス効果も考えられます。たとえば、最近ではエコツーリズムやアグリツーリズムなどがそのいい例ですね。今まで観光と捉えなかった部分や、農村部での生活や農業そのものも観光資源になるのです。
これは前回書いた観光客の増加がそれを考えさせるきっかけを作ったと言っても過言ではありません。ここで生み出される観光資源や雇用収益も波及効果のいい例だと思います。
もちろん一般的には、新しいホテルの建設やそれにともなう投資や雇用、名所の整備、エンターテーメント施設などが考えられますし、道路の補修や公園の緑化なども含みます。結果的には全てが所得創出効果や雇用創出効果、投資誘発効果、租税効果なども向上して、産業基盤全体が大きくなっていきますからね。

少し脱線しますが、団塊世代(シニア)の消費効果も無視できません。
これは電通の調べですが、2000年の時点では年間51兆2000万円で、2015年には67兆1000億円の推計も出ています。もちろん老後の旅行やセカンドライフに消化される金額です。
この世代層の約半分は東京、大阪、名古屋の三大都市に集中しており、首都圏のみで190万人になります。全体では680万人。全人口の実に5.3%にもなるのです。
このシニア市場向けの商品も沢山沖縄からリリースしなければいけませんね☆

これに政府の目指す海外からの観光客が2500万人に達したら、沖縄はその5%が訪れるだけで今までと比較すると途方もない観光収入が上がるでしょうね☆今年の夏が過去最高の入域観光客でしたが、最大時で600万人。自然増で800万人、それに海外を含んで1000万人は目指せるでしょうね。この数字は県の目標数値ではありますが、このように解読すれば不可能な数字ではないって事でしょうか。でもその前に空港整備ですね☆
数字的には机上の理論ですが、今より増えるのは間違いないということですよ。ここ数年の不景気でも企業はどんどん沖縄にホテルを建てる背景にはこんな将来ビジョンが見え、そして描けているということです。
皆さんの会社では、これら3年、5年、10年もしくはそれ以上の経済見通しは考えていますか?それが出来る会社とそうでない会社とは全く違いますよ!もちろん企業だけではなく政治家さんも同じ。このような長期的スパン、俯瞰的視点を持たない人が多いのではないでしょうか(^^;

皆さんもいろんな指数を集めてみてはいかがでしょうか♪



観光の経済波及効果

以前に沖縄の観光ポテンシャルについて講義した様子です。


沖縄のポテンシャルに関連するマイブログ記事

流動人口

沖縄の企業増加数

沖縄の人口増加率



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Posted by cyborg-z at 10:10│Comments(2)経済関係

この記事へのコメント

シニア層を対象とした商品や企画。面白いですね!シニア層が多い事は一般的に知られていますが、ここまで数字に出されると最早やってみようと気になります。五年、十年と時間が進むなかで、どういった変化を予測して動いていくか。。。

参考にさせてもらいます!!
Posted by te-tsu- at 2010年10月20日 14:05
te-tsu-さん
いつもコメントですもです☆読んでもらえてると沢山書く意欲がでますね☆シニア層は優良市場ですよ☆その世代にうける何かを思いつくと大きいかもしれませんね。あと孫にお金使いたがる傾向もあるのでその視点もありかと☆まあお金だけじゃないんですかど、喜んで使ってもらえる何かって感じですね!
Posted by cyborg-zcyborg-z at 2010年10月20日 23:19
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