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2010年10月19日

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観光資源の経済効果

なんか経済関係のネタが多いのですが。。
沖縄はやはり観光産業が一番の地場産業ですので、観光産業そのもののポテンシャルと、その見通しについて簡単に書いてみようかと思いました。

現在は海外から日本に入域する来訪者と、日本から出て行く出国者は断然に後者の方が多いのですが、その人数は年間で1600万人前後。入域者は600万人。これは旅行や商用、在日米軍関係も含めてなのですが、この時点での収支は考えなくても大赤字です。ですが、この600万人の入域者数が仮に800万人になるとどれくらいの経済効果があるか。その答えは経済波及効果を含めると実に6兆7000億円。雇用者数で見てみると約38万人の誘発があると言われています。
2005年の数字があるので書き出しますね。

旅行消費額    約24兆円 
生産波及効果  約55兆円  
波及雇用    約460万人


これは日本のGDPの約6%になり、就業者数は7%にもなるんです。
けっこう大きな数字ですよね。この年の訪日観光客数は、673万人でその殆どがアジアからのお客さんです。中国やなんやでトラブルがありますが、この市場が無ければ日本は大ダメージなんです。ヨーロッパやアメリカからは20%程度。しかも円高が続いているのでドル圏ユーロ圏は今後の拡大はそんな簡単ではないでしょうね。

その2005年の内訳は↓

韓国 175万人
台湾 127万人
米国  82万人
中国  65万人  →  今年は100万人(年内目標180万人)


感情的な部分では中国に「うーん。。」って感じではありますが、経済効果を考えると他に変わりはありません。
ですので隣国仲良くしなくてはって思うのですがね(^^;

政府は年に4億円を海外にPR費用としてつかっています。(当時です。今はもっとですがまた調べておきます)
ちなみに沖縄県が今年使った観光振興予算は7億円☆
これも凄いなって思いました。その内訳も手元にデータがあるので近いうちにUPしますね。

これは海外のケースなのですが、ちなみに国内の面白いデータもあります。
もし有給休暇の消化率が100%になった場合の経済効果は12兆円の経済波及効果があります。雇用者数は150万人。もちろん机上の理論ではありますが、半分と考えても今の日本にはけっこうな数字じゃありませんか!内需である程度の経済成長は出来るのですね☆


前年度、今年度は現在調査中です☆

観光2500万人の目標が達成したらいいですね☆


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