現在はタイのパタヤから。
僕がタイへ初めて渡航したのはかれこれ24年前になります。もちろん初めてのパタヤも24年前。
当時は現在の発展の面影もなく、建物の数も倍以上、お店の数も倍以上、観光客の数も倍以上と思える程に発展しています。
もちろんバンコクも同じで当時はBTS(高架鉄道)、MRT(地下鉄)などの鉄道路線もなく、高速道路も今の半分以下で現在のプノンペンを思わすような感じだったのを思い出します。(それでもプノンペン以上の発展)
このようにタイと比較するとカンボジアは20年から30年遅れての発展と言ったところでしょうか。
タイのバンコクからカンボジアへのフライトは約30年前くらいの経済成熟度にタイムスリップしたかのような錯覚を覚えます。
タイのバンコクは現在は大都会で日本の地方都市は負けているのではと思える程に成長していますが、東京からバンコクへのフライトはこれまた20年から30年くらいの経済成熟度、民度成熟度にタイムスリップしたかのような感覚になります。
僕がまだ20代前半までは日本も電車のホームで喫煙可能でしたし、路上なんて禁止のきの字もありませんでした。
街の道路なども今ほど綺麗ではありませんでしたし、バンコクの街を歩くと70年代、80年代の日本を時折感じさせます。もちろん古いものそして最新のものが入り組む旧新入り混じる混沌としたアジアの発展都市として中でです。
タイのバンコクはちょうどこれから鉄道計画の延長がスタートします。
高架鉄道のBTSは昨年に2駅新駅が開通し、今年も3駅開通と、徐々にその路線網を拡張しつつあります。
これから20年の計画でその路線距離は10倍近くにまで延長されます。
これにはBTSだけではなく地下鉄路線も含まれ、日本の大都市と変わらない鉄道規模が予定されています。
当然ながら大渋滞の激しいバンコクの渋滞緩和を目的としているのと、中心部の地価高騰により人口分布が中心部から郊外へシフトするドーナツ化現象によるものもあります。
日本の60年代、70年代に似た感じでしょうか。
都市部の地価高騰が人口分布を郊外のベットタウンにシフトさせ、旧市街地は郊外の大型店舗にシフトする流れがは発生しているのです。
またかつての日本もそうであったように、郊外へ伸びる鉄道の沿線路線価は、計画と共に上昇し、さらにはそれに付随して建設される新駅の周辺施設や大型施設の開発によりさらに高騰してきました。
そのスタートがバンコクでは昨年くらいからなのです。
※新駅への開通ラッシュは昨年からスタートしました。
これよりまた20から30年遡るカンボジアは、ここ数年で主要都市間の道路の舗装や舗装改修が進み、道路インフラが充実しつつあります。
また電力も都市部だけだったものが郊外エリアまで拡張され、いままさに国内インフラが各国のODAにより急ピッチで進んでいます。
とうぜん鉄道はまだ少し先でしょうが、この状態から考えると、日本の戦後10年くらいかもしれません。
そしてここも旧新入り混じる新たな成長パターンが見られます。
経済環境、インフラ環境は日本の60年前でもネット環境に、スマホ、タブレットと情報は氾濫していますし、これらによる民度の上昇率の早さも大きな特徴だったりします。
まあ中国もそうだったりします。
80年代はまだ文化大革命の影響も色濃く、絵に書いたような人民服中国で交通はもっぱら自転車で、道を埋め尽くす銀輪は、実はまだ僕は高校、中学の頃の中国だったのが、北京や上海は今では東京や大阪と変わらないくらいの都市力を備え、多くの中国人は別としても、上海人、北京人はモラルも向上して、たった10数年で民度も今のレベルまで上がっているのはある意味では驚異的なのかもしれません。
日本もかつてはそうでした。
子供のころは日本でも洋式トイレは珍しく、日本人は洋式トイレの上にしゃがむと言われて、そんな絵がよく書かれていました。
ちょうど今のカンボジアなどにはそれを禁止する絵が書かれてたりします。
また今中国人が日本に来て、家電製品や、薬局などの量販店に大挙して押し寄せていますが、高度成長期を迎えた日本人は挙って欧米でブランド品を買いあさり、欧米人に白い目で見られていた時期もありました。
また中国人が今の日本の不動産を買い漁るように、不動産バブル期までの日本は、ニューヨークの土地を買い漁りエンパイヤステートビルですら買ったくらいでしたからね。
結局は経済の発展傾向と民度の上昇、そして余剰なお金の動きは類似するわけです。
経済発展過程による市場心理は類似するわけで、ある意味では、日本から東南アジアの国々に行くのはいわばタイムスリップなのかもしれないと思う今日このごろでした。
なのでビジネス、投資、あらゆるチャンスが多くの国々に眠っているかもしれないのです。
視点を変えて、思考を変えて改めて考えてみてください。
50階建てのコンドミニアムが林立するパタヤの様子。
日本の大都市顔負けのバンコク市内。
パタヤのランドマークとなったヒルトンホテルパタヤ。
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