表題あるグローバリゼーションとは単刀直入に中国式グローバリズムについての談義でした。
数日前に中国からの沖縄への観光流入が約10倍に達していることでのブログ記事に関連して、続編で前々回の記事、「グローバリストかナショナリストか?」という記事をUPしました。
そのこ経緯からなので、是非こちらを先に拝読ください。
グローバリストかナショナリストか?
大学院生
ブログ拝読致しました。
本質に迫る重要なご指摘、議論が展開されており、大変読み応えのある記事でした。勉強させて頂きました。感想と私なりの考えを、述べさせて頂きました。
もしお時間がお許しになれば、ご覧頂けますと幸いです。
特に中華式グローバリズムは私も強く感じるところで、2020年に6億のアッパーミドル層を抱える超巨大マーケットに世界中が磁石のように引き寄せられるというのは、上海にいて、現在進行形で急速に進んでいるという実感がございます。
シンガポールに似た、開発独裁型の中国共産党的経済発展が進む中国ですが、伝統産業は国有企業の独占がまだ続いており、市場が見えていない非効率経営が発展の阻害要因となっております。
ただ一方で、ITを中心とする新興産業は国有企業の独占やしがらみのない中、6億のビッグマーケット獲得の為熾烈な競争が起こり、大盛り上がりです。
今日本でLINEなどがリリースした最新のサービスは、中国が1年前にすでにリリースしていたものだったりします。パクリと呼ばれていた時代はとっくに終わっていることを日本人は早く気付くべきです。
そういったIT企業等がビッグマーケットを背景にアメリカで史上最高額の新規株式申請を行うなど、グローバルに大きな影響が出ております。
紺野さんが3年ほど前にご指摘されていた、「中国に取り込まれる事も考えていい」という意味が今分かってきました。
たとえ多くの日本人がアメリカ支配のナショナリズムマインドを持ち、その正義を突きつけられても、世界の流れを追いかけていきたいですね。
紺野 昌彦
でしょw
伊達に中国には13億人もいないわけよ。
ただひとつ危険な事があるけど、共産党体制の崩壊というシナリオもね。
この場合かなりの混乱と隣国、国際経済に大ダメージを与える可能性もあるわけ。
アメリカナイズグローバリズムは一応大義名分があるけど、チャイナグローバリズムには大義がない差は大きいからね
大学院生
なるほどです
国内問題が多く、危険分子が大量にあるので共産党体制の崩壊は起こりうる事ですね。
お教え頂きたいのですが、大義名分というのはどういうことを指すのでしょうか?
紺野 昌彦
アメリカグローバリズムは自由主義の拡散。でもヨーロッパの封建社会を脱出したピューリタントが自分たちで作った自由主義だけど、ピューリタンとがキリスト教に基づく自由主義で、実はキリスト教原理主義でもあり、先にスペイン、ポルトガルがイエスズ会などで広く広域にキリスト教文化を広めてた素地が世界には会ったわけ。でもチャイナグローバリズムは誰がどう見ても一党独裁でありき完全たる中央集権主義なので、同じく華僑が拡散されてても、ベース的には難しいから大きな反感や対立を生む可能性も高いからね。
大学院生
あ、なるほど。
紺野 昌彦
ただ人は理より利を優先する傾向が強いので拡大することは間違いないだろうけど、中国中央集権の崩壊が先か、中国グローバリズムの拡大が先か、大きな見物出もあるんだな。
大学院生
なるほどです。今中国がアジアインフラ銀行を作ろうとしてても、多くの国が拒絶反応を見せているのはそういう点から考えるとなっとくします。
紺野 昌彦
これがもう少し民主化が進み、まわりから見て中国が安心で安全な方向に進む国として認識されないと難しいだろうね。
ただ隣国はかなり高い可能性で中国に呑まれるだろうね。
中国からの流動人口は確実に倍にはなるだろうし、それからの経済効用は無視できないウエイトになるだろうからね。
君の言葉が正解かもしれない。
アメリカグローバリズムは拡大、浸透と外へ広がる流れで、中国グローバリズムは強い経済で引き付ける吸い寄せる動線の違いがあるね。
アメリカ式民主主義の布教と、中国式経済力への傾倒という仕組みの違いだな。
持続性は弱そうだけど。。
大学院生
「アメリカ式民主主義の布教と、中国式経済力への傾倒という仕組みの違いだな。」
とてもしっくりくる言葉です。
今後の考えに深みを与えて頂きました!
紺野 昌彦
俺自身はじつは押し付けのアメリカ民主主義は好きじゃないんだな。
原則としてアメリカ式民主主義は、政教分離じゃない宗教原理主義だからね。なのでムスリムとの異常なまでの争いになると感じてる。
ある意味では、フランス式民主主義が本物かもしれないね。
民衆が封建制度を崩壊させ自由主義国を立て、政治と宗教も分離させているからね。
大学院生
興味深いです。フランスの民主主義についてはまた勉強したいです!
中華圏の情報も積極的に収集していきたいです!
紺野 昌彦
まあある意味、アメリカの経済学者ミルトンフリードマンが提唱していた本来の経済自由主義、政治と経済の分離が今拡大しているチャイナグローバリズムに近く、実はストレートなマーケット反応で、無理のない素直な反応というのが今の僕の結論だな。もちろんそれは現在進行形なんだけどね。
宗教や政治、イデオロギーが介入すべきところじゃなんだな。経済はって感じ。
それぞれがどちらも道具や出汁に使ってる現状だね。
その身近な最前線が今の沖縄だわ。
大学院生
なるほど。
新自由主義の反応通りにいけばこれからチャイナグローバリズムに沿った形で言語対応や物流の量、効率化などで周辺国が反応していくだろうというのが紺野さんの見方なのですね!
あ、上記の僕の理解はちがいますね。沖縄で起こっていることはアメリカ的なものもありもっと複雑ですね。
本日は深夜にも関わらず本当にありがとうございました!とても勉強になりました!
紺野昌彦
アメリカグローバリズムの最前線防衛線でチャイナグローバリズムの最初の突破線かもよ。
そのために基地すなわち軍事力と日本の極右イデオロギーで守ってるように見えるんだけどね
大学院生
沖縄がチャイナグローバリズムをうまく利用し、自立経済を達成するとまた政治的なパワーバランスも変化するのかもしれませんね
ただアメリカと中国は重たすぎて簡単に地下深くに沈められそうな気も。。という心配があります。
紺野 昌彦
上手くアメリカに使われているだけだわw
アメリカにも日本にもジレンマのはずよ
赤字と税金で防波堤支えてるわけで、いづれ中国と対話になるけどその時期にジレンマだろうね。
大学院生
アメリカ支配のイデオロギーとチャイナグローバリズム、そして自国経済。難しい判断になるということですか?深いです。。
紺野 昌彦
かなり難しいね。。
ちょっと過激な文章もありますが、こんな感じのディスカッションでした。
現在、大学院生の彼は上海でもトップクラスの大学院でMBAの勉強をしている沖縄県出身の将来が有望な学生です。
※内容が少しイデオロギーできな部分に傾向していますが、議論をする内容のものではありません。
深夜のやり取りをブログに記録する目的とご理解ください。
ブログでは書けない、東南アジアの経済・ビジネス情報メールマガジン!!必見です!!
ブログは個人的な思いや考えを書いているに過ぎません。
さらなる詳しい情報、方法、テクニックなどまでの情報が欲しい方はこちら☆
参考になった方は「いいね」「シェア」よろしくお願いいたします。