沖縄県議会議員選挙を終えて
6月10日は沖縄県議会議員選挙でした。
今回は、争点がボケて保革の多くの候補者が類似する政策を唱えるように聞こえた選挙でした。
前回の選挙でトップ当選した民主党票は、今回は最下位となり、票が分散した那覇選挙区。革新牙城と言われた宜野湾では、保守議席の投票数がかなり増加した流れ。かなり予想外の展開となった感がありますが、ある意味では予想の範囲内だったのかもしれません。
紺野昌彦 毎日新聞記事
特に大きな動きがあったのは、那覇選挙区。
定員 11 立候補者数 13 投票率 48.12%(前回投票率 : 53.7% )
前回トップ当選の議員がワースト2位で落選するという結果が衝撃的でした。
それら以外の票は、前回より微量の伸びで、投票率から見るとそれぞれの陣営の組織票がそのまま票に現れた感じでしょうか。
落選したご本人には恐縮なのですが、前回の得票が18331票で今回が、5,701 票で12630票を失ったわけですが、それが分散するか、不投票に流れた計算になります。要するに前回の民主党の追い風での浮動票が大きく動いた傾向が投票結果に出ている感も否めません。
もうひとつ面白い傾向は、一定の組織票を持つ共産党議員も当選2候補は合計で1000票前後票を失っている部分でしょうか。そして、そうぞう票は2000票を落とし、共産、そうぞう以外で再選を果たした議員の多くは2000~2500票の得票増加で当選しています。公明は前回とほぼ同じ票。
この票の流れの詳細を知りたいですね。
復活を果たした社民票は、落とした共産か、そうぞう票か、それとも大きく失った民主票なのか?
共産票は恐らくは高齢化による自然減でしょうね。再選議員の増加票の合計は約1万票です。民主から流れた票が大半を含むと考えてもいいのかなと現時点では感じています。
次に読めないのが、宜野湾選挙区でしょうか。
定員 3 立候補者数 4 投票率 50.79%(前回投票率 : 55.02%)
最近では、県知事選挙、宜野湾市長選挙と連続して革新側が敗北している選挙区なのですが、その得票数は革新側が圧倒的に有利と考えられてきました。ですが、知事選以降、それはシフトしつつあるようにも感じます。
今回の選挙でそれが大きく表面に現れた感がありますね。
革新は1議席を落として、得票数が、14175票に対し、保守層が20594票に増加。ちなみに前回の宜野湾市長選は900票の票差で革新が敗北、前々回は2000票差で捕手が敗北との結果があります。
保革が同じ基地反対路線、普天間基地の閉鎖など差別化が無く、保革の捩じれがこのような結果を生んでいるのではないでしょうか。既に政策面では保革は形骸化していますので、あとは組織票の票固めが選挙結果になっているような気がします。
もちろん今後もう少し掘り下げてこれらは検証してみたいと思いますが。。。
政治家は組織の代弁者ではなく、調整者であってほしいですね。保革の捩じれ、保革のイデオロギー対立色がなくなり形骸化しつつある現在は、それぞれの組織の代弁者に完全になっている感が強く感じます。
駄文に長々とお付き合い頂きありがとうございました。
G+沖縄起業支援D.PROJECTのページ
G+選挙プランナーD.PROJECTのページ
沖縄県議会議員選挙
参考になった方は「いいね」「シェア」よろしくお願いいたします。
関連記事