ロシアルーブルの下落のタイ王国への影響
昨年より原油価格の下落に引きづられたロシア通貨、ルーブルの下落が顕著になっています。
僕たちのビジネスでロシアが直接的に関係しているわけではありませんが、タイやカンボジアにはロシア人のインバウンド数も目立っているので、どのように関係しそうか考えてみました。
カンボジアでは目立った指標が見つけれなかったので、タイでの現在の予測値と今後の予想です。
タイの入域観光客数は増加傾向ですがクーデター以降やや横ばいですが、2012年の2200万人のインバウンドを突破後は、統計上ロシアからの入域者は、国別ランキングで4位。
ちなみに1位が中国、2位がマレーシア、3位が日本で、4位がロシアです。
ロシアからタイへのインバウンド数は、概ね100万人前後で微増傾向が続いていましたが、昨年の夏以降の原油資源価格の下落でロシア経済の大幅下落が顕著となった現在は、前年比割れの数字となっています。
特にロシア人が目立っているパタヤなどのリゾート地では、大きくロシア人が減った感は感じません。
それは統計上の数字では2013年を基準に、2014年のタイの統計予測では、マイナス9.3%のダウンと1割の下落を見せたものの、2011年から2012年の上昇幅が前年日がプラス17.57%と高い増加数だたのものあり、謹直5年で見てみると増加指数となるので、現時点での大きなマイナスを感じない理由かもしれません。
現在のロシア経済危機が一定以上の産業に派生し影響が出だしているロシアからのインバウンドは2015年はさらなるマイナスが予想されており、マイナス24.6%との予想が出ています。
事実上マイナス24.6%と大きなマイナス指数となりましたが、2011年のタイの大洪水のマイナス影響時から統計比較すれば、まだ25%以上高く、中長期的水準では大きな影は落とさないでしょう。
実際にパタヤのコンドミニアム市場は、ロシアマーケットに対する人気が順調だったのもあり、このパーセンテージがそのまま不動産市場にも影響することも予想されますが、一般的には自国の通貨や資産価値の下落は、海外に資産を移動形成させる傾向も同時に増加するので、実際のインバウンドマイナスほどにはならないでしょう。
このロシア経済の低迷がタイ経済に与える影響は、タイ全体のGDPのうち、マイナス0.16%とそれほど高い数値でもありません。
情報ソース
あとやはり気になるのはロシア経済の今後でしょう。
昨年の11月の米ニューズウィーク誌では悲惨極まりない記述がありましたが、資源価格の下落に短を発した今回のロシアの経済は通貨ルーブルの下落が大きな要因。
それで過去の原油価格のチャートを10年で出してみました。
原油価格に合わせたルーブルの変動値です。(ドルにも円にも似たような動きです)
全体的にやや下がり気味のルーブルに対してこの原油価格の下落は、謹直10年では過去最低の下落幅を見せ現在のロシア経済に影を落としていますが、原油チャートは長期的な低価格が継続する動きを見せたことがないので、一般論的には底を打てば一定価格までの回復を見せると予想されるので、ルーブル通貨下落は日本の長期的な円安とは異なり短期的ではないかと感じています。
もちろん一定の経済低迷と、資源国の資源に依存した経済体質を露呈もしているので、一定の回復を見せても為替マーケットでの信頼を取り戻すには、時間を要するでしょうね。
ただ僕個人の意見では半年、1年の一過性と見るのが妥当ではないかと感じているので、一時的なタイの不動産マーケットからのロシアの低迷は、ある意味、コンドミニアムの価格下落、ロシア人オーナーのキャッシュアウト物件を見つける事ができればそれは「買い」と感じて僕は触手を伸ばしています。
グローバルビジネスネットワーク 紺野昌彦
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