TPPについての続き

cyborg-z

2011年11月07日 08:19

先日もTPPのことについて書きましたが、何件か反対意見のメールを頂いたので、それについて書いてみたいと思います。

ます1つ目は、報道やネット上の議論ではTPP参加のデメリットばかりがクローズアップされている感が否めません。
もちろん農業、保険、医療、金融、労働力など色々な面での影響があります。アメリカの金融市場などの日本市場を席捲するなど、色々な面で海外にマーケットを開く事になります。(一部国民健康保険なども影響があるといわれていますがそれは無いと僕は考えています。あくまでも社会保障枠と)ということで米国の市場の安堵感から円高には少し抑制が効き、輸出あっての日本経済に大きなプラス面効果の方が今は重要と感じているからです。
いまの日本が経済成長が無く、失われた20年といわれる中、世界経済に対して一定の影響力を維持できてるのは、貿易収支があるからで、日本の政府が保有する外貨準備は実に大きな経済ウエイトを持っているのです。それに日本の企業・個人が保有する海外の株式や債券、不動産などの金融資産、そして日本の金融機関による海外投資などを累計した対外純資産は、2010年時点で266兆円超に上り、19年連続で世界1位を記録しています。この世界最大の対外純資産が生み出す所得収支はここ数年、一ヶ月あたりに1兆円前後の黒字で推移しており、その恩恵があるからこそ貿易収支が多少悪化しても、日本の経常収支は大幅な黒字を維持しているのです。これは過去の貿易収支がもたらした賜物であり、円高を継続させている理由でもあるのです。年間で12兆円ですからね。。
今回のTPPの参加でアメリカ経済にプラスに左右する可能性は非常に高く、円高に一定の歯止めがかかるものと予想されるのですが、それによる貿易収支の改善、イコール日本の製造メーカーの収益に大きく改善をもたらす効果が見込まれるのではないでしょうか。

ついでに円高につながるもう一つの理由を参考までに。
先ほど書いた月間1兆円近い海外資産の所得収支ですが、それを保有する個人投資家、機関投資家は外貨で受け取った利子や配当金、地代などを円に転換することが非常に多いため、円買い・外貨売りが増えて円高につながりやすくなっている背景もあります。これは外貨準備高が高いうちは続く傾向でしょうね。

どちらにしろ米国に市場を開放するという非常措置で米市場に安堵感を与えるのも円高抑制と日本企業の収益増には非常に大きいメリットもあるということですね。(あくまでも仮説ではありますが)

もう一つは競争を知らない産業にはイノベーションは起こらないって事でしょうか。
数日前に書いたブログでは農業に特化しましたが、世界に通用する日本の産業は、世界競争を勝ち抜いて現在のポジションを獲得しています。ここ20年低迷経済の中でも日本経済が機能不全といわれながらも、企業努力という切磋琢磨で現状を獲得しているのが今の様子でしょうか。農業をはじめ国内の保護政策の対象となる産業そのものも一度保護という温室の外で競争にさらす必要もあるのではないでしょうか。あくまでも自由経済、新自由主義経済という発想ですが。。
アメリカの肩を持つ気はさらさらありませんが、日本同様に双子の赤字と呼ばれる赤字財政と貿易収支を抱えています。環境は同じかそれ以上に悪いでしょう。デフォルトまで話に上がったくらいですからね。。
一部の市場開放が、多くの輸出産業を基幹とする日本経済を活性化させるには一つの選択と考えたからです。
また前回も書いたように1986年のGAT交渉から関税交渉は始まっています。これに対する国内の保護政策下の産業に対する競争力強化やそれに対応する議論はなされてきたのでしょうか。僕の記憶する限り目立ったものはなかったように感じています。それらの方法や、TPPに参加しなくても円高抑制、そして日本経済の浮上の起案をプラスして反対してほしいものです。

どうでも賛成というわけではありませんよ。どちらかと言うと賛成と感じているだけで、その理由を聞かれることが多いので、僕の中の根拠を書いたまでです。政治的には小沢さん支持でその会派は反対していますし、今回僕の父親が入閣した野田内閣と野田民主党は賛成ですが、それらとはまったく関係ない個人の主観です。(父親と僕の性は違いますので念のため)


駄文に長々とお付き合い頂きましてありがとうございました。



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