文句の多い国、日本の現状について

cyborg-z

2011年02月01日 12:10

文句が多くて、外に理由や責任を追及してしまうのは日本人だけではないのかもしれませんが、特に日本はその傾向が強く感じてしまいます。家庭内、友人関係そんなところから政界やマスコミの発言までそんな感じ。

基本的には全てに理由があって、針の点での責任の追及は難しいもの。
そんな今日は中疑問を感じた何点かを書いてみます。

デフレギャップ
評論家や経済人がよくデフレからの脱却や、デフレスパイラス、デフレギャップなどと騒いでおります。
もちろんデフレの傾向は十分に理解していますが、これは不景気だけの原因ではないと僕は考えています。詳細なデータはありません。半分は感覚でしかないのですが、その根拠となる物は町中にあふれかえっています。

まずその前にデフレとは。
デフレーション (deflation) とは、物価が持続的に下落していく経済現象を指す。略してデフレとも呼ぶ。対義語に物価が持続的に上昇していく現象を指すインフレーション (inflation) がある。物価の下落は同時に貨幣価値の上昇も意味する。同じ金額の貨幣でより多くのものを買えるようになるからである。なお、株式や債券、不動産など資産価格の下落は通常デフレーションの概念に含まない。具体的には経済全体で見た需要と供給のバランスが崩れることで、すなわち総需要が総供給を下回ることが主たる原因です。買われる商品が、全体の製造より少なくなることですね。(大半のジャンルの商品で)物を買わなくなることです。

これで買ってもらうために商品の価格を下げて安売り競争が始まる。そして安く製品を供給するために人件費や原材料を切り詰める。結果的には市場そのものを萎縮させる行為がデフレスパイラルです。
これは企業や市場だけではなく、国に入る税金も減少します。結果的には赤字国債の垂れ流しに繋がり、先日新聞で出ていた日本の国債の格付けが落ちて、スペインなどと同格にされてしまうのです。AAA-でしたっけ?ちなみにギリシャはBBB。収入の当てもなく支出を拡大していることと、その舵を取る政権が不安定なことが主な理由でしょうか。

さてさてこんな定義なのですが、実際には物価の下落は経済状態、金融的視点のデフレだけではありません。実はこのウエイトはそう大きくないのでは?と僕は感じています。何度かブログで触れていますが、その理由の1つに世界の分業化です。それは製造拠点やマーケットが、いままでの国それぞれという概念でなくなったこと。国や地域単位にシフトしている世界構造の変化があります。安価な労働力のある中国を初めとするアジア諸国は、年々インフラ整備なども整い、生産拠点、マーケットとして大きく成長しています。そこに日本国内のメーカーや製造元が工場を移動するのはごく自然な事です。仮に日本がここ10年に5%以上の経済成長を続けていたら、その流出は今以上に加速する可能性も大きかったはず。国内の人件費や地価その他はその上昇率のパーセント以上に上るからです。企業としては競争力をつけるために、安価な地域に生産拠点を移しますからね。もちろんそれは日本だけではありません。世界中で起きています。それが結果として国を超えて地域単位の世界分業化なのです。もちろん日本や米国のような元先進国は、アイデアや技術を担当する国となる。そして中国やアジアは生産。そして市場は世界。って感じのグローバリゼーションです。
今日本国内には、中国を始めとする海外製品ばかりですよね?そして国内メーカーで家電や自動車も100%の日本製品はほぼないのでは?と思うくらいです。これが実情。こんなことは日本の法律や政策では何ともならない。日本の法的措置や政策措置で、中国の生産国としての地位は転落させれませんし、高度成長も抑えれません。それを履行するためや、現在の日本の構造を維持するために国内の企業に対する締め付けや、雇用のノルマ化、福祉ノルマの強化などを行えば確実に海外流出には拍車がかかります。僕みたいな超零細企業ですら法人税率の安い国に本社登記を移して、日本をマーケットとして見た方が得だなと感じるくらいですからね。中から考える社会学の域では解決できない事態と僕は感じています。あっ、社会問題や、福祉問題の議論は別の機会に。

それと平行にIT化の急加速です。
これも何度もブログで書きましたが、日本の流通構造の大きな変化も物価下落に拍車がかかっています。webショップの市場は驚くスピードで拡大しています。もう7兆を超えるのじゃないでしょうか。2008年で6兆890億円規模。これだけ従来の市場メカニズムから逸脱したマーケットが出現しているのです。そしてIT広告媒体もそうです。同じ2008年で11兆4494億円なので、現在では13兆くらいではないでしょうか。これが新聞広告やテレビCMが赤字に転落している大きな理由です。どこの企業もネットでの宣伝を重視し大きくシフトしています。結果的にコストが少なく物を売れる仕組みになってきて、そのぶん商品価格に還元されているのです。この2つの市場と現象は、不景気でなくても発生するのではないでしょうか?いわゆるイノーベーション的傾向でもあり、世界的な傾向でもある。これをひっくるめてデフレと総称されているのが、僕には不思議なんです。たったサンプルで持ち出した2つの市場で20兆円以上ですよ(^^;

ですが、メディアでに見聞きするのは、政府の失策と不景気が全ての理由に聞こえてくるのは僕だけでしょうか?
自分達の国が現実を直視しそれを解決する事が出来ない状況。これの原因を誰かに求めたいのでしょうね。

そしてもう一つ。
日本国債の格付けが落ちたと先ほど書きました。
これは税収が下落し、国の支出が拡大している背景で、国債の発行額が増えているからです。そう返す当てのない借金をしているから信用が落ちている。日本人の個人の金融資産は約1500兆円あります。そして日本の国債の発行先は日本国内で完結されている。だからこんな状況でも格付けが下がりながらも維持されている現象なのです。ですが、この個人金融資産の総額に数字が肉薄するにつれて世界の信用は落ちて行くでしょう。こんな当たり前の事が言いたいわけではありません。いつまでたっても経済の建て直しや今後の見通しが立てられない国、それが現在の日本なのです。
これも先日の新聞でありましたが、アメリカ合衆国大統領の演説で、日本に言及していないって、どこの新聞も書いていました。日本を軽く見ている。そして中国優先。ん?当たり前じゃないの?日本を優先したらバカじゃないのって思ったのは僕だけでしょうか?僕も日本人ですし、日本を愛していますし、今後もそれは変わらないでしょう。ですが、現実を見ることと、それは違いますよね?先ほど書いたように金融価値の格付けは落ちて浮上の目処なし、世界経済は3位まで転落し今後の展望は今のところは望めません。これは当然優先対象にはなりませんよね。米軍基地や日米同盟?これは関係ありません。韓国にもフィリッピンにもそれ以外の地域にも米軍は存在していますし、それぞれの国地域とも同じような協定はあります。フィリッピンなんて戦前からだし。何も日本だけが優先される分けではありませんから。この時点でアメリカの対応に不満を表す表現をするマスコミにも何んだかなぁーと思ってしまいます。その時点で独自の発展を阻害している気がしてなりませんし、現実を直視していない。不景気が続き経済は落ち、下落傾向でもプライドとポジションだけはそのままのつもりの国日本。本当に何とかしたいのなら国民1人1人の認識から変えていかないといけませんね(^^;
シビアな言い方すれば昔の旦那さんも今お金が無けりゃ、お得意様じゃないのです。

これを読んで、そんなの信義に反する!人間関係はそうではない!と反論の気持ちを覚えた皆さんに一言。
日本人もこれまで傾いた銀行や証券会社があった時に、それまで長いお付き合いがあっても、直ぐに預金や証券を引き上げて来たでしょ?それと同じなのです。そんな背景がありながら、自分達の国がそういう扱いを受けて、こういう発言や報道です。先ずは人それぞれの認識や考え方を考えて行きたいですね。

残念ながら日本は当面このままでしょう。。。
でも普通の国でいいじゃないですか☆


駄文に長々とお付き合い頂きましてありがとうございました。




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紺野昌彦

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