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2015年02月06日

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日本から中国への投資額は大幅減少中。

ASEANへの投資が堅調なのでついでに隣国も調べてみると、中国への投資は若干の鈍りも出ています。
中国への直接投資が減少し、中国の他国への投資額を考えると今のGDPの鈍りも頷けるようにも感じます。とはいっても巨大な消費が止まるわけでもなく、内陸部の開発も今後も継続するでしょうから、一定以上の経済規模の存在感は揺るがない中国。
そんなお金の流れについて指標を見てみました。
2014年の日本から中国に対する直接投資額は、海外進出全体の数字が上昇する中、中国はマイナス40%近い、前年比38.8%とかなりの落ち込みを見せています。額面にすると43億3千ドルで日本円で約5000億円の落ち込みでした。1985年以降では最大の落ち込み幅。

日本からの投資額は減少傾向ですが、前回のブログに書いたようにASEAN圏内への投資額は増加傾向で、チャイナプラスワンならびに、人件費高騰の中国離れも顕著といったところでしょうか。

※日本資本の一部ではASEANから中国内陸部にUターンする傾向も出てます。まだ実行されていませんが、このマイナス分に匹敵する5000億円を単体投資する企業もあるのでこれはまた別の機会にブログに書きます。

これに対比するようにシンガポールからの投機マネーは増加中だったりもします。
中国商務部の発表のデータによれば、シンガポール資本の中国への投資額は、73億2700万ドルで、日本円に換算すると7460億円に達し前年比12%の伸びを見せています。事実上日本の投資額を2014年度で上回っています。

これでシンガポールは対中国投資では国別ランキングで1位となり、2位に日本、そして台湾、アメリカ、韓国、ドイツ、オランダ、イギリスと続いています。

3位の台湾も中国への投資額は減少中のようで、ASEAN域内への進出が目立ってきています。
大きな理由は人件費の高騰でしょう。中国の都市部では台湾とあまり変わらないくらいまで人件費高騰が押し迫っており、カンボジア、タイ、フィリピンなどの新興国にシフトしている感があります。

アメリカの対中投資額も日本円で約3070億円で、前年比約20%のダウン。EU28ヶ国の対中投資額は日本円で約7900億円となりマイナス5.3%ダウン。

これに引換えて英国は、1560億円で28%増、韓国は4500億円で29%増と中国全体で見ると直接投資額の国別ランキングが入れ替わりをしている感じにも見えます。

このように全体指数から見れば中国への投資額の減少は緩やかならな進んでいるように見えますが、この背景が中国政府の日本への軟化にも繋がっていくかもしれません。
いきなりマイナス40%は大きすぎますからね。

これに対して中国の対外投資を見てみると、ミャンマーに中国がここ4年間で投資した額は、政府、民間合わせて1兆4000億円でダントツのトップ、カンボジアへはここ5年間で約9600億円でこちらもダントツのトップ。
領有権問題で中国との関係が非常事態のフィリピンは、2014年度は中国からの投資額は前年比で7倍にのぼり、同年上半期だけで約240億円となっているようです。

とりあえずは、中国への対外投資額が減少してる大きな理由は人件費の高騰や地価の高騰など生産コスト面に付随する問題でしょう。
ただこの数字から判断すると、全体高騰の構造をいち早く海外シフトする中国企業の動きが見て取れるますので、これらのシフトが今後とのようにそれぞれの国に反映され出すのかに注目したいと思います。

紺野昌彦


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