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2013年07月29日

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人口統計学上のカンボジア

カンボジアに進出する個人事業者が最近目立ちつつあります。
それはカンボジアが個人事業者いわゆる起業しやすい環境があるからでしょう。周辺国より法整備が緩やかなので、外国人が個人名義で店舗などの取得が可能なのがその最たる部分だったりします。
そのカンボジアは、隣国のベトナムと同じく、若い人口が国民の約半数を占めるという特徴があります。
今回はそんなお話です。
それぞれの国の将来の経済ポテンシャルを見るには、国民全体の年齢、性別の構造を示す人口ピラミッドを見るのが一番の指標となります。
カンボジアは国民の約50%以上が25歳未満の若い力に満ちる国となり、これは将来この世代が、結婚し経済成長に合わせ所得が向上い、バイク、マイカー、マイホームなどの購入など大きく消費する層を占めると一般的にみられるからです。
もちろんカンボジアはまだ多産段階ですので、この若年層から複数の出生の可能性が高くさらなる人口増加となるわけです。

※途上国の家庭は統計的には多産多死という出生率の高さと、それに比例した小児死亡率の高さが、特徴でGDPの上昇により所得の増加や、医療の拡充で多死の部分が減少し、一定規模以上の人口大増加になる特徴があります。
日本のベビーブームなどは、高度成長に伴い人口の増加期に入った典型的なパターンでもあるのです。
また途上段階では医療の遅れから、高齢化が進みませんので、高齢化になりにくい環境でもあり、非常に生産性の高いピラミッドが出来上がるのです。

カンボジア人口ピラミッド

この画像がカンボジアの人口ビラミッドです。
25歳未満の人口の高さが非常に目立っているのがわかるかと思います。
0歳を示すものは現在の出生率の高さもあらわしており、今後の人口増加を意味しており、出生率を調べてみると2.96%と非常に高く、今後の人口増加は継続する指数でした。(当然なのですが。。)

ちなみに日本の出生率は1.6%程度で、この数字が人口減少期に入ったことを示す数字になるのですが、日本の人口を減少させず横ばいを続けるには、2.07%以上の出生率を維持しなくてはいけません。
ちょっと難しいかとは思うのですが。。。
この減少率が、日本の経済ポテンシャルを減少させる大きな要因の一部なのです。
参考までに2025年までには日本は、現在の人口より約1000万人減少することになりますが、これは九州まるまる一つに匹敵する人口が減少することになりますので、国の生産力や、マーケットとしての消費力をそれだけ失うことになるのです。

カンボジア不動産

これがカンボジアと比較対象とすると、若年者人口が極度に減少している日本の人口ピラミッドとなります。


ここで面白い参考となるデータがありますが、それは日本の政治とカンボジアの政治です。

ちょうど7月28日にカンボジアで総選挙がありました。
僕は毎月カンボジアに足を運んでいますが、ここで目に留まったのは10代、20代を中心としたの若い国民千人以上規模の選挙活動です。
現在、独裁政権化しているフン・セン首相は第2首相時代も含め、28年間も首相の座にとどまっており、軍や警察を掌握し、事実上の「独裁」体制を続けてきています。これに反発する有権者により、今回第一野党の救国党は29議席から55議席に躍進しました。

この野党を支えるのがカンボジアで過半数を占める若年者なのですが、若い人口が多いのがちょっとした裏目に出たのが今回の選挙となりました。
カンボジアは、先ほどのチャートのように国民の約50%が25歳以下の若年者層を大量に抱える人口ピラミッドを形成しているのですが、若年者層に爆発的な支持者を抱える野党の弱みは、国民の過半数を占める若年者のさらに半数が選挙権を得る年齢に達していないというこの国ならではの特殊事情で野党にとどまっています。要するに支持者の過半数が選挙権を得る年齢に達していないということです。
もちろん5年後の次の選挙では、政権交代が実現する可能性が濃厚ということにもなりますが。。

カンボジア総選挙
画像はカンボジアの総選挙の様子ですが、該当で野党を応援するのは1000人規模くらいの10代、20代の若者です。
この若い世代のパワーに圧巻です。

これに対比して日本の人口ピラミッドからみる選挙形態ですが、某新聞系メディアの調査統計によると、今の日本に変化を求めないと答えたのが、実にアンケートの54%で過半数を超えているのです。その内訳は60代、70代と高齢につれて「変化を求めない」という数字が高くなっていました。
20代、30代は圧倒的に70%以上が「変化を求める」「改革が必要」などと回答しております。
ここでこの人口ピラミッドの出番ですが、仮に20代、30代の大半が同じ要求をしたとしても、団塊の世代の総数の過半数程度でしかなのいです。
なので当面は大きな政治の変化はなく、今のような惰性的、慢性的な政治形態が続きやすいとも見ることが出来るのです。
(あくまで個人的な意見です)

余談が長くなりましたが、今はカンボジアの今後の成長を期待して、さらに多くのビジネスを現地で仕掛けるのが面白いということですね☆

カンボジアダイアモンドアイランド

プノンペン市内で一番若者の集まるダイアモンドアイランドと呼ばれるメコン川の中州です。
ここには平日でもかなりの若い世代が集まるお店が密集しています。

みなさんも一度カンボジアに足を運んでみませんか??

※ポルポト時代の大量虐殺で、若年人口が多く残った表現が多いですが、大多数を占める25歳未満人口の過半数以上が、ポルポト支配時代以降、要するに虐殺以降の出生人口となります。

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