紺野昌彦オフィシャルブログ・絶えまない変化の先に

過去のビジネスは、安価な海外製品で日本で売れ筋な商材を見つけ、それを国内で販売するという単純なビジネスでした。
日本の景気は低迷ながらも２００６年以降はそれなり景気もよく、世界金融危機までは今後の先行き感は今ほどは、悪くは感じませんでした。むしろ良かった感があったありましたよね。。

そのような背景から、サブプライム、原油高騰、リーマンショックなどそのメカニズムを調べざる得ない状況になり、色々と調べたのを思い出します（＾＾；

世界経済は当然ながら連動しており、日々の生活には目につく大きな変動は直ぐには現れませんが、あらかたの流れは予測は可能なのです。金融は苦手ですが、昔から国際経済にはそれなりに関心があったので、その程度の僕でも、昨年のタイの洪水での日本の輸入品目への打撃は予測できました。タイとの貿易収支額が、日本の貿易赤字にまで直結するのは予想外でしたが。。

現在の海外との繋がりは、日本の商材を海外に売り出すほか、小規模ながらインバウンドや時にはアウトバウンドにも関連したりと広範囲になりつつあります。今までの単純な物流とは違い、海外との需要や供給、またそれらの国々のどの所得層や消費傾向なども調べ考えるビジネスに変貌しています。そうするなかで、僕の活字だけの知識から実のある理解に変化しつつあります。当たりかハズレかは不明ですがね（笑

日本経済は人口の減少期、少子高齢化など複数の理由から経済の低迷期もしくは収縮期に入っています。
よくブログに書くのですが、30年もすれば2000万人近く人口が減り、単純に2割近く日本はマーケット規模が小さくなるわけです。そして現在、ヨーロッパの金融不安、円高などと国際競争力の低下で貿易収支は赤字転落気味ですし。。
これは日本の産業空洞化が加速する大きな要因の一つです。
一部の大手メーカーは、海外マーケットにシフトし収益を大幅に回復している所も目に付き出しました。もちろんそれは製造工場や、販売経路を海外に出した事が大きなインセンティブになった事です。
参考までに那覇空港の国際貨物で週6便あるバンコクからの到着便のほとんどは日本国内販売用の日本メーカーのＰＣ関連製品です。実に７０％です。それだけ国内での雇用の機会が失われている証拠でもあるように感じます。もれが加速すれば、日本企業が持つ外国資産は上昇（今でも相当な外国資産を有し）つづけます。日本の外国資産は現在貸付金額だけで６００兆円で、収支計算（外国人が持つ日本資産などを差し引き）は＋２５０兆円の規模。これを返してもらうだけで赤字国債は何年かは発行しなくてもよさそうですね（－－；

要するに日本の武器である外貨準備高、そして外国金融資産にも影響があるかもしれませんし、場合によっては、海外資産での利回りで国内の需要？収支は上がる傾向もうかがえるわけです。ですがそれは確実に貧富の差の加速は大前提となってしまいますがね。。日々変化するので皆さん新聞や雑誌などの統計には目を離さないように☆

景気の話は日本だけではなくアメリカでも双子の赤字と呼ばれる財政難が長く続いています。
昨年にはデフォルトまで噂されたのは記憶に新しいと思います。でもそのアメリカは、外貨準備高における割合の金保有量はダントツの世界1位です。外貨準備の７０％に当たる８０００トンの金を保有しています。
それに引き換え日本は外貨準備高は世界3トップでかなりの外貨を持っていますが、金の比率は３．３％で７００トンしかありません。それも日本にあるのではなく、アメリカのＦＲＢの地下金庫にあるそうなので、はたして日本の純資産として計算していいのかも不明ですね。。。代わりにあるのは、莫大な米国債という紙切れと、日本国債の大量発行。。

外を見て日本を考えた方が少し早く理解が深まり層に感じる今日この頃でした。

駄文に長々とお付き合い頂きありがとうございました☆




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