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2012年02月02日

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石垣島にあるフルスト原遺跡について

一昨日まで出張で石垣島に行ってまいりました。
石垣島新空港の開港まで1年となった石垣島ですが、これを機に新たな観光都市として魅力ある島作りができればと色々考えています。
僕が人生で始めて1人旅をしたのは中学3年生の時に八重山を回ったことです。
かれこれ20年以上も昔になりますが。。。
今沖縄に住んでいるのもその時与えて貰った感動がきっかけであることは間違いありません。
中学の1人旅から10年を隔てた後に仕事で与えられた赴任先も偶然に石垣島でした。これは何らかの縁があるのではと考えるようになったわけで、何か事あるごとに石垣島に足を運んでいます。

さてさてFacebookページにも書きましたが、以前より報道で石垣島にあるフルスト原遺跡について流れているの見て、非常に強い興味を抱いていました。
経済と同じくらい歴史好きでもあるので(^^;
経済と歴史はかなりリンクしますしね☆

先ほど書いた石垣生活は2年半ほど。そのときは足を運ぶ機会に恵まれなかったのですが、今回平田観光の奥平さんにお誘い頂き、石垣の史跡のいくつかを見学することができました。

フルスト原(ばる)遺跡。
フルスト原遺跡について知っている人は少ないと思いますので簡単に説明すると、石垣島の大浜地区にある丘陵上に存在します。正式な見解にはなっていませんが、オヤケアカハチの居城跡だと地元でと言い伝えられているようです。幸い現地で作業をしていた教育委員会の方にお話しが伺えましたが、発掘作業での根拠はまだないとか。オヤケアカハチは、15世紀に八重山諸島を支配した豪族の1人です。1500年にオヤケアカハチは琉球王国に乱を起こして当時の尚真王に討伐された経緯を持ちます。以後、八重山諸島は琉球王国の支配下に入ったので最後まで独立を守ろうとした英雄として石垣島に今もなお語り継がれています。

石垣島にあるフルスト原遺跡について

フルスト原遺跡をオヤケアカハチの居城とする史料はないようですが、ここを見てその城郭規模と特殊なつくりに非常に関心が深まりました。独立する複数の郭が存在し、その大半が同じ形でした。
海に面する側の郭は全て同じ形です。
この遺跡に足を運ぶ前に、大浜地区にある御嶽(うたき)に案内して頂いたのですが、これも海を臨む高台に連続して並んでいる格好で、フルスト原の城郭と同じ角度で同じ配列でした。非常に共通している事が伺えます。
聞けは1771年八重山を襲った明和大津波後にこの地に並んで作られたとの事でした。もちろんそれらの文献を調べたわけではありませんので、史実かどうかは不明ですが、おそらくは正解でしょうね。津波の後の供養や、この災害の襲来を畏怖した念が、海を見下ろす高台に現れたのでしょうね。

このフルスト原にある城郭も海を眺められる同じ高台(珊瑚隆起の台地になっている)に存在します。
ここで感じたのは、先ほど書いたように海に面している城郭は全て同じ形で複数並んでいることです。現在、発掘、復元されているのは4つですが、同じ流線型の特徴を持っています。今思うと、僕には胎児?の形にも感じてしまうのです。頭の部分と胴体の部分。子供が丸く寝る格好ですね。
沖縄には風水や家相学が中国の影響で古くから浸透しています。
僕もそこまで詳しくありませんが、簡単に説明すると頭になる部分、おなかになる部分などを配慮した家のつくりで家内安全や災いを避ける考えです。1771年の津波で、高台に海の鎮守としての意味を兼ねた城郭に再建したのではないのかなと感じました。

石垣島にあるフルスト原遺跡について

ちょうどヘソの緒にあたる部分には小さな入り口が作れており、ここを通用門にしたのかな?って。入り口は口の部分と、ヘソの緒部分。この僕の仮説が正解であることを願いますw

城郭の作りも意外と実戦的にも感じました。複数ある郭の連携があれば防戦能力に非常に優れたつくりでしょうか。初めに連想されられたのは、中国古典に出てくる諸葛亮の八陣図です。大陣が小陣を包み、大営が小営を包み、隅落鉤連し、曲折相対す。陣数は九ある。中心の零は大将が掌握し、四面八向、すべてその指揮に従う。考えたら想像がつきませんね(^^;

石垣島にあるフルスト原遺跡について石垣島にあるフルスト原遺跡について

そんな琉球、石垣にロマンを感じた石垣出張でした☆
奥平さんお誘い頂きありがとうございました。






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この記事へのコメント

沖縄出身なのに石垣島はまだ行ったことがないんです。けれどもこの遺跡も含めて石垣島の観光資源はたくさんありそうですね。『歴史と海の島』って魅力ありますね~!
Posted by 新垣 覚 at 2012年02月02日 08:44
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