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2011年09月22日

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中国経済、中国マネーの影響力

昨日は、中国に進出しているIT企業で務める方が、帰郷で沖縄に帰られており、ひょんな事からお会いする事になりました。
ちょうど中国の経済政策、経済やマーケットなどを色々研究していたので、大変有意義な時間でした。

特に中国国内におけるソーシャルディアの現状などが、リアルな今が知れたのが非常によかった。facebookやtwitterのコピーものの状況やユーザー数、そしてネットビジネスの実状など様々なお話が。
ネットユーザーが5億人に手が届こうとしているネットマーケットだけを見ても実に日本の人口の5倍近くある脅威の国です。
この内容は、予定では来月には「沖縄ソーシャルメディア推進協会」の主催するセミナーがありますのでご期待ください。本当は聞いた事を今ぜんぶ書きたい気分!!
(まだ予定段階ですが)

さてさて本題ですが、今回は、中国のネット業界ではなく、中国マネーのお話です。
現在日本では中国経済の発展にかなりのウエイトが取られています。経済成長率、人口規模そしてマーケット規模などそれには様々な要因がありますが、時代と共に日本が生産国というポジションでなくなり、熟成経済の消費する国、技術的なクリエイティブ国家と実質上シフトしているのも理由の一つです。
よく僕はブログで人口による経済傾向を書きますが、日本は減少傾向で、生産人口が急激に減少し続けるので止むを得ない状況でもあります。

そんな日本経済でも経済規模は人口比でみると、中国以上の規模はあるのですが、実際には2位の順位を譲る結果となっています。それでも個人のGDP比は10対1で日本が10倍を誇ります。ですが、これは局地的な優位値であり、世界規模でみるとさほどの影響力は実はありません。外貨準備高でみれば、中国は日本を抜いて1位になりましたし、運用方法も単なる米国債を買うに止まらずに、2007年以降は有効な運用に切り替えました。ドルより安定している日本国債に対する投資や、2007年にはCICと呼ばれる中国政府系の投資ファンドも設立され、そのスタート資本は2000億ドルにもなります。その資本はモルガン
スタンレーや、ブラックストーンなどに積極的に投資され続けています。世界金融危機の時には流石にマイナス2%台の成長でしたが、翌年には11%台まで回復させる状況です。

これらの投資は金融系のみではなく、中央アジアの資源、エネルギー産業にも積極的に投資され確実に影響力を上げ続けているのです。
日本経済も無視できない規模ではありますが、世界における経済牽引力はありません。実質的に中国経済が世界経済の牽引している指数はIMFの発表では27%と言われています。失われた20年と呼ばれる期間日本は殆ど経済成長はしていませんのでその分世界経済に対しては影響力を発揮できておりません。

それだけ中国経済、中国マネーの影響力は大きいというわけです。
そんな中国ですが、これでもまだ個人所得では中進国ポジションであるもの事実。300万円以上の所得者は13億人に対して1000万人未満で、日本の自由旅行を許される所得層は600万人しかいないのも実際の数字です。ですが、現在はこのマーケットだけでも非常に有効な外貨獲得となるわけで、日本国内での中国圏の観光客の獲得競争にもなっている状況でもあります。沖縄は日本で一番中国に近いところに位置しますので、この層へのアプローチは非常に大切な時期なのです。


駄文に長々とお付き合いいただきまして、ありがとうございました。







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Posted by cyborg-z at 08:09│Comments(1)金融関係

この記事へのコメント

SNS之問題もそうですが中国の方を観光で沖縄に来てもらい、
満足してもらいリピーターを増やすにはまず顔の見える人間的な
関係作りが必要ですね。中国観光=沖縄の人というくらいのプロが沖縄に
育つと状況も変わりそうですね!
Posted by 全力転職フォーラム 新垣覚 at 2011年09月22日 09:17
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