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2011年06月23日

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クリエイティブ層の獲得は急務

経済構造のシフトについてよくブログに書きます。
そして世界的に流動している人口推移についてもたまに触れます。
以前にも何度か触れたことがあるのですが、「クリエイティブ資本論」という考え方を。これはリチャード・フロリダというアメリカの経済学者の著作でもあるのですが、それがある意味大きく同意し感じれる事が多いのです。

簡単にこの内容を説明しますと、アイデアを持つ人を1人抱える事による経済効用ですね。もっとわかりやすい例えだと、沖縄にビル・ゲイツを1人招くか、生み出すことによる経済効果は計り知れないって感じで解釈してもらうと早いかもしれません。
人口流入の多い沖縄はそういう意味では有利な立ち位置。本土からみても、広域アジアから見ても。

逆の例を考えて見ると、関西圏が、東京に経済的なポジションを取られたのはこんな背景もあったからです。
ちなみに戦後30年くらいまでは経済機能は西日本の方が上でした。
1人のクリエイティブな人間が機能するとそれをアシストする人間が50人発生し、それに関連する企業や、雇用された人の家族が発生するのです。

世界的な経済分業化も加速していますし、先進国としては、出生減が激しい現状もあり、他からの流入人口は、生産人口の増加につながるし、資本の流入、そして税収の安定のためには欠かせない事なのです。

世界的に人口の流動期に入っているのは過去のブログで触れましたが、それは日本も同じ。
日本も豊富層の海外流出は以外と高いのです。特にエリートビジネスマンや、投資家などが多く数十万人レベルという試算も出ているみたいです。その数を知っていますか?海外に住む日本人は100万人とも言われています。それは今後も加速するでしょう。企業の海外に拠点をシフトしているのも一因ではあります。
その数字ですが、推移はこうです。日本の総人口は2008年から減少していますが、主因は少子高齢化に伴う自然増減じゃないのですね。海外流出に伴う社会増減の方が影響しているのです。今年に入った後も減少傾向が持続しています。そのスタートは2000年代に入ったころでしょうか。日本人の海外流出は毎年10万人前後で推移。加えて外国人が、08年まで毎年10万人弱流入して日本人の海外流出を一部穴埋めしてきました。これは一時的な景気の効用もあったでしょうね。沖縄でも外資系ファンドが暴れていた時期ですし。。ですが、09年に流出に転じたことも今の人口減の一因です。ですが今回の原発問題で、海外からの流入はもはや期待できないでしょう。減少一方でしょうね。

そんな状況下で沖縄の他府県からの流入人口は東京都と同じレベルです。
震災後は原発の影響もありますので、恐らくは全国で1位は確実視してよいかもしれません。

こんな背景を考えると、以前民主党が外国人に地方参政権をマニフェストに上げたのは良かったと僕は思っていたのですが。。
実は今の日本を支えれるのは、国外からの流入人口かもしれないとずっと昔から感じていたので。。。
この海外に流出している人口は実は日本だけではありません。世界的に同じ傾向なのですが、中国に特化してみて見ましょう。

急増する中国人の投資移民希望者
以前ニューヨークタイムズ紙が関連情報を伝えています。同記事によると最近、米国、カナダ、オーストラリア、シンガポール、香港では、中国大陸の人による移民申請業務が大幅に増えているそうです。

1975年頃、中国の一人当たりのGDPは410ドルででしたが、34年後の2009年になると6567ドルまでに増加。上海の「胡潤富豪リスト」によえいますと、中国には現在、日本円で300万円以上の所得者が600万人で、前年比で6.1%上昇とのことでした。
富裕層の増加に伴い、多くの富豪は二つの家の所有を求めるようになり、中国で続けて儲けることもできると同時に、外国の国籍を有するか、または永住の身分を持つことを希望する人が急増したのです。
この経済所得の向上で、彼らはお金で最大の安全を手にし、自由に国際旅行やビジネスをすることも保証されるポジションを書確立したわけです。

昨年7月から今年の1月まで、オーストラリアの国籍または永住権を取得した中国人は1万3371人で、イギリス人とニュージーランド人を超えて、はじめて同国の移民者数の1位ともなったそうです。
大金で自由を買う感じかもしれませんが。。。

中国もそうなのかも知れませんが、日本も流出は激しい。
実は住みにくい国なのかもしれません。
そう考えると沖縄は住みやすく、ホスピタリティーあふれる南国の島です。
そんな背景が流入人口のトップをたたき出している背景かもしれません。
もちろんこれには様々な問題も解決しなくてはいけませんが。。サトウキビを除くと6%しかない食糧自給率問題も、人口増加にようるゴミ問題も。ですが表題でもあるクリエイティブ層の獲得は、世界的に今競争期に入る可能性も大きいのです。
こんな視点でも色々と考えてみてくださいね。

日本は島国で大半の物事を国内のインナーサークル的価値観で見がちです。
さらにその日本の中で沖縄の価値観で判断する傾向も少し強いです。
今の機会に広い可能性に視野を向けてみるのもいいかもしれませんね。

地域を守るには世界とつながる。

駄文に長々とお付き合い頂きましてありがとうございました。





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Posted by cyborg-z at 19:54│Comments(2)国際関係

この記事へのコメント

日本の人口減少が主因は少子高齢化に伴う自然増減じゃないのは意外でした!! 思っている以上に海外へ流出しているのですね。
紺野さんがクリエイティブ層を創ってしまいそうですね^^
Posted by 全力転職フォーラム 新垣覚 at 2011年06月24日 18:50
新垣さん
そうなんですねーもちろん自然減もありますが、それと同じくらい海外への流出が多いのです。いがいですよね?
これくらいは何とかしたいと思うのですが、会社の経営に携わると、給与に保険に、税金にいくらでも取られますからね。。。
なんとなくその気持ちは分かります。。。
Posted by cyborg-zcyborg-z at 2011年07月01日 01:07
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