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2011年01月25日

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過去に実施したパブリシティー戦略の例(初級)

販売促進(プロモーション)
今回は過去に実施したパブリシティー戦略アウトストアプロモーションについて簡単に書いてみたいと思います。
お店作りや新しい事業の計画を立てるのと同時に、重要となるのは販促の計画となります。
お店の立地が大通りに面していたり、有名ビルの中などの好立地でしたらそこまで大きな販促は必要ないかもしれませんが、多くの場合はそうではないでしょう。
もちろん販促計画を立てる前には出来るだけ細部にわたる情報の収集いわゆるリサーチが必要です。その中で見えてきた内容を精査して、自分達の強み、弱みを考えます。
例えば、他の競合との差はどうするのか、付加価値をどのように見出してもらえるか、新規事業なだけにこの部分は非常に重要になると僕は考えています。計画を立ててコンセプトやイメージを十二分に考え構想してから実行に移してください。中途半端なビジネスの計画や、中身の薄いお店で、大きなプロモーションを実施すると、逆にお店の欠点を多くの人に広めるだけの結果になることも考えられますので。

過去の実施例
このケースは飲食店です。
お店のコンセプトは清潔感と高級感がありながら低価格の洋食が食べられるお店。食器類は全てブランド物を使い、ランチ1食で使う食器の総額は1万円以上。水も食器洗浄に使うものまでトリハロメタンまで除去する高額の機材を使用。お店の什器類もそれなりの物でそろえて「きれい目のお店」が出来上がる予定になりました。
土台はガラスブロックで組まれており、その上にステンレスのカウンターテーブルが載り、基調は白とステンレス食で、椅子や扉などはレッドでややポップな感じのイメージでしょうか。お客様に提供する料理はパスタを中心とした洋食系のランチ。夕方以降はバータイムでダイニングバーのようなイメージ。これをベースに販促の計画を立てていくことになりました。
今でこそポップなイメージのお店は多いのですが、今から10年くらい前でしたので、そのころの沖縄にはこの手のお店は少なく、ある意味先駆け的なお店ともいえる環境でした。それを1つのセールスポイントとして、浄水処理された安全な水も2つ目のポイント、低価格なイタリアンを3つ目のポイントとしました。
これら3つのセールスポイントを伝えることでお店のプロモーション計画をスタートした。(他に特化したものがありませんでした)
今回の計画ではお店の契約から開店まで、3ヶ月の猶予しかありません。
その中で内装工事や什器等の調度品の調達、そしてメニューの開発、試食、レシピ化をしなければいけません。そしてスタッフの募集に、面接、採用まで。。そんな状況でお店のプロモーションに必要な実際の店舗画像や、料理の写真は全くありませんでした。本来ならこれは致命傷です。ですが実際にオープンは3ヶ月後に予定されているので、イメージ画材などを購入してまずは広告制作を始めました。

有料広告の種類
新聞折込広告
新聞の折込広告は配達されるエリアを考えて部数を決めることができます。
1つの地域で800世帯から2000世帯前後で配達してもらえます。価格は1部2~4円で本土の都市部よりやや高め。新聞社や配達所、広告代理店によって価格は前後します。
ですが、地域を絞って折り込むことが可能なので有効です。
経験上新聞の広告よりも効果が高いと考えています。
雑誌広告
沖縄のローカル誌が数誌あります。広告料はおおよそ同じ価格ですが、広告サイズによって異なります。4分の1ページで5万円前後、2分の1ページで8万円前後、1ページモノクロで12万前後、カラーで20万円前後が目安です。
発行部数はどの雑誌も公称3万部。
特に飲食系に強い雑誌があるのでそれには掲載することをお勧めします。
ポスティング
各家庭のポストに直接配布する方法で、1枚6円で配布してくれる業者があります。
新聞折込と違うところは、サイズが小さくてもOKなので、印刷費用が格段に安くつくところです。この方法もピンポイントでエリアを選べば効果的です。

無料での広告方法
新聞広告や雑誌広告は年々発効部数が減少しています。
それはITメディア(ブログやHP)等が発達してページビューが非常に高くなっているからです。かといって印刷媒体を無視することはできませんが、ネット等も有効に活用してメディアミックスでの広告活動をお勧めします。
地域ブログ
沖縄には地域ブログポータルサイトが複数存在しますが、その中で代表的なのが「てぃーだブログ」です。これらのブログを使ってお店の宣伝をすることはそれなりに有効な手段です。内容はお店の準備のようすから、準備の様々なようすを画像と共に書き出すことによって色んな方に親近感を持ってもらうことができます。
中にはブログだけで集客に成功しているお店もあるくらいです。
後半のブログ活用術をご覧下さい。
ホームページ
お店のオフィシャルサイトとして普段のメニューやランチ内容、そしてパーティープラン等を常時掲載するサイトです。ブログは日々のようすなどをUPしますが、固定的な情報提供には有効なツールです。是非併用をお勧めします。
中には検索エンジンの上位検索にサイトを上げることを引き受ける業者も多くあります。
「沖縄飲食」「沖縄カフェ」「沖縄食堂」などと検索されやすいキーワードでお店のサイトやブログが最初のページに出てくるSEOと呼ばれる手法です。
このような費用も販促経費に含むのも面白いかもしれません。
twitterやfacebookなどのソーシャルツール
SNSや上記のようなツールでお店のファンを集めて情報のリリースを行います。もちろんインタラクティブ性の高いツールですので一方通行はNG。またブログやwebサイトと連動させることで高いアクセスと告知を実現可能です。
ポータルサイト
沖縄には数多いポータルサイトがあります。観光ターゲットから地元客ターゲットのものと様々です。これらの中には無料で掲載してもらえるところもおおいので、お店のホームページやブログのURLを掲載して少しでも露出度をUPすることがより高いアクセスにつながり、集客に結びつきます。
雑誌紹介
沖縄の専門誌の中に新規店舗を無料で紹介してくれるコーナーがあります。
これらを使わない手はありません。全国の大都市では難しいでしょうが、ローカル都市になればなるほど採用率が高くなります。競合や新規オープンがそれほど多くないからですね。
各雑誌社に一度問い合わせしてみましょう。
プレスリリース
先に述べた雑誌社や新聞各紙に新規オープンのプレスリリースをFAXで送る方法があります。簡単に書くのではなく、それなりに読む人の気を引く内容で送ると効果的です。
またお店のコンセプトや提供する物が面白かったり、他ではあまり扱っていない料理やお酒などを使用するなどのポイントがあれば取材を受けやすくなります。また記者に対するインセンティブもあったらなお良いかもしれませんね。
新聞で取り扱われると、その派生効果で色々な雑誌やフリーペーパー誌からの取材も多くなります。

広告宣伝はオープン告知とその後の方法は多少異なってきます。
顧客層の性質は、時間がたつにつれて来店頻度が落ちていく傾向があります。
そのために絶えず新しい情報をお客様に伝え続けなくてはいけません。
そのためにはメニューのリニューアルやそれをリリースする媒体など持ち日々続けなくてはいけません。もちろん定番のヒット商品(メニュー)などがあればそれで集客できるお店も存在しますが、それはほんの1例です。多くのお店が5年以内に廃業に追い込まれている実情を忘れてはいけません。

実際に僕はこのお店はこんな方法を取りました。
数段階に分けての戦略で、初回はお店の宣伝は新聞広告と雑誌広告の2種類。
お店のオープンは4月6日に決まりました。
オープンの2週間前に1回目の新聞折込チラシを1万部。1週間前に1万部、そして当日に2万部の計3万部。(沖縄タイムス、琉球新報)
そして同時にプレスリリースの配信。

雑誌の広告は締め切りの関係上1誌になってしまいました。理想は2誌以上の掲載です。

またお店がガラス張りなので、内装は外から見えないように内側から目張りをしていました。そのガラスには「オープンまであと10日」と毎日カウントダウンの張り紙を大きく張り出していました。(ライトアップしながら)

前日に付近の住民、店舗にフライヤーと割引券の配布(5日間有効)を500枚配布。

特別大した戦略ではありません。これは普通に一般的な最低限のレベルです。
先に書いたように店舗の計画や施工、スタッフの募集に採用までが同時期に重なったために奇抜なアイデアは出なかった悪い例かもしれませんね(^^;

そして当日を迎えることとなります。

お店のイメージを伝える広告
広告はどのような物でもいいわけではありません。
皆さんも手に取っても読みもしない見もしないフライヤーもあるはずです。もちろん逆におしゃれに感じたり、どこのお店?と意識するものもあるかと思います。ではその後者広告物を作るように手がけましょう。
予算に都合が付くのならプロのデザイナーや広告代理店に相談するのも良いでしょう。個人店舗のレベルでは法外な料金を請求されることはありません。
デザインやセンスに自信の無い方もいらっしゃるかもしれません。その場合お店のイメージ作り、デザインもこれらの業種の方々に相談することも一つの方法です。

マーケティング
ここまでに「場所の選定」「提供する商品」「価格」「販売促進」を書き出しました。
これはマーケティングの4大要素となります。マーケティングの4pといいます。

Product(製品)
Place(場所)
Price(価格)
Promotion(販売促進)

それぞれの頭文字をとってそう呼ばれています。
これがマーケティングを構成する要素となります。
わかりやすく言うと、よい商品に求められやすい価格をつけ、適した場所で、効果的な方法で売るということです。
販売促進(プロモーション)の方法には宣伝広告だけではなく、飲食店の場合は盛り付けであったりデコレーションであったりお客様に対する満足度を上げることもいいます。
ですので中身がともなわずに、広告やCMばかりおこなうと逆の効果をもたらす場合がありますので、商品も場所も値段も全てを、ターゲットに設定した客層の満足を獲得するように工夫しなくてはいけません。
これらを合わせてより効果的活動をおこなうことをマーケティングミックスと呼びます。
このように売れる仕組み、お客様が集まる仕組みを作るのがマーケティングであり、また継続して調査し実施することがとても重要になります。

また次回くらいに最高にヒットしたプロモーション例もありますのでUPしますね。
ちなみにこの例に出したお店はオープンは満員で予想売り目のプラス30%は実現しました。

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駄文に長々とお付き合い頂きましてありがとうございました☆



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紺野昌彦

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Posted by cyborg-z at 00:03│Comments(0)起業のヒント
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