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2014年01月03日

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アジアの経済発展と沖縄

2014年の新年はマレーシア・クアラルンプールで迎えました。
現在の僕たちの会社の拠点はバンコクにあり、そこからフライトで2時間程度の距離にあります。
1月のバンコクは涼しく夜は20度前後まで下がることもありますが、さらに2時間南のマレーシアは当然なからより赤道に近く、東南アジアのイメージの暑さのままです。
マレーシアの人口は約2800万人と東南アジアいわゆるASEAN圏内の国の中でも少なく、その分土地面積がかなり広く感じます。(実際に面積は329,800 km²で日本の9割くらい)ASEANでNO,2の経済を誇るマレーシアは日本と比べると、神奈川県よりやや小さい経済規模だったりします。(GDP比率)

マレーシアのGDP伸び率も他のアジアの国々と同じように驚異的な伸びです。
1990年44⇒2011年247と約10年で665%も上昇しています。( 単位10億USドル)

現在のマレーシアは人口2,840万人(2010年)、実質GDP1,738億米ドル(2010年)、名目GDP2,384億米ドル(2009年)、一人当りGNP8,323米ドル(2010年)と絵に書いたような中規模、中進国で、この推移で成長が実現するとシンガポールに次いで2番目に先進国入りしそうな勢いです。もちろん国内の構成からそんな簡単ではないかもしれませんが。。(25%の華僑系と残り多数を占めるマレー人の所得格差などの国内問題もありますし、隣国からの労働人口の流入でかなりの多民族化も進んでいます。)

さてそんなマレーシアを日本の都道府県(神奈川県)と比較したデータを紹介しましたが、沖縄と比較するとどうでしょうか。(僕の所在地が日本では沖縄のため)ちょうどマレーシアの連邦首都クアラルンプールと同規模の人口だったりします。

クアラルンプール人口約160万人 国内人口約2800万人
沖縄県人口約140万人 国内人口約1億2千万人

一国の首都と日本の一地方都市を単純に比較するのはナンセンスかもしれませんが、沖縄県はアジアゲートウェイの名のもとにグローバル都市を目指していますし、さらには21世紀ビジョンの中にもシンガポール化を目指す文言も明記もされています。

ちょうと今回のクアラルンプール滞在でそんなことが頭をよぎり、クアラルンプールをひとつの国の州と位置づけ、沖縄県も県と位置づけ比較してみたくなりました。

クアラルンプールは沖縄と同じ人口規模で面積もそこまだ大きく変わりません。
中心地は当然がら地下鉄にモノレールに通常鉄道まで整備されており、一般的な東南アジアの首都と比較すると「洗練」されているかなり住みよい街でもあります。現在は新たな地下鉄路線も工事が進みさらに都市化は進むでしょう。
沖縄に至っては都市モノレールは大赤字で再建目処すら立たないまま、浦添市以北への延長工事も決定されているので、「ん??」という感じでもあります。

マレーシアが定評されている一つは教育です。高度な英語教育が施され、海外からの大学などの誘致にも余念がなく、育児、教育世代の外国人の移住も目立っています。(実数はわかりませんが)
沖縄も米軍基地など外国人と最も交友が可能な地域ですので、これらを生かした英語環境もできたのかもしれません
※僕は米軍基地には反対の意見ですが、あるものをうまく活用するという意味です。

また外国企業の蓄積も高く、かつてマレーシアは、ゴムやパームの一大プランテーション国として有名で(今でも生産高はトップ水準)したが1980年代のマハティール首相時代から工業国を目指し工業機械分野に力を入れてきた結果、2000年代では機械類の輸出が主な産業となり、現在ではコールセンターをはじめIT産業のハブとする計画が進められています。

実際にIT、金融、コールセンターなどの情報産業が目立っているようにも感じます。
そして2020年までには先進国入りするというスローガンのもとにその階段を着実に登りつつあるような印象です。

実は沖縄県の構想もこれに近いものがあり、IT、金融、貿易特区などを設け、全国にはない税制優遇措置を沖縄振興特別法の枠内で随分と前から実施しています。もちろん300社近い誘致にも成功しており、3万人近い雇用も実現しています。
またANAの国際貨物のハブ化も実現し現在は国際航空貨物は成田、関空に次いで日本第三位の物流量を誇っていたりもします。

ですがなぜかこれらが大きく県経済への反映を感じないのですが。。

もちろん税制の違いもあり、地域への直接還元は少ないのかもしれませんが、大きな理由は他にもありそうです。

マレーシアの根本を支える大きなポテンシャルの一つは、国民の大半が2から3カ国語を話せるというトライリンガル国家であることがあるのかもしれません。産業誘致、世界的なコールセンター基地としてこれほど魅力的な地域はないでしょう。
マレーシアはイスラム先進国でもあり、イスラム圏内の国々との友好な関係もあり、そして英語教育の制度から欧米国家からの産業誘致も実現しているのでしょう。また国民の25%は華僑でもあり、中華圏の経済連帯にも大きく功を奏しているところもあるでしょう。
グローバルな立場でのグローバル化が進むのと、ドメスティックしか知らない現場でグローバル化を進めるの違いはかなり大きいでしょうね。

よくブログに書くのですが、沖縄から台北はフライトで1時間。上海は1時間45分、香港は2時間30分。
そして2月末に開港する那覇空港国際線ターミナル発のLCCは今後増便が予定されさらに多くの都市とつながります。
この地政学的な立地がどのように活かされるのかが楽しみです。過度な期待はしていませんが(汗

あ、マレーシアは今年元旦より外国人が購入できる不動産の価格が上昇しました。
1300万円から一気に3000万円以上の物件しか購入できなくなりました。投機目的の不動産投資から住居目的への購入にシフトさせるのが狙いのようです。投機目的での不動産はタイやカンボジアが楽しくなりそうですね。

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