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2012年02月25日

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アジアへのビジネス視察ツアー開催の理由

僕達のグループで主催するアジアへのビジネス視察ツアーは、来月15日が初回になります。ちなみに今回の参加は24名で20社。
今回はバンコクで、雑貨やアパレル、アクセサリーなどの市場視察を目的としているのですが、この企画を考えて実行するにあたって大きな理由がります。

まず初めに日本の経済は今後収縮傾向というのは、皆さんもご存知のとおりかと思います。
前回までのブログにも書いたように、日本の人口は2025年には今より約1000万人近く減少して、このままでは2050年には2000万人減少します。これは単純計算で13年後には現在の日本のマーケットは約2割りは小さくなるということで、単純にいろんな企業やお店は2割のお客さんを無くすということになります。
もちろん企業競争で勝ち抜きマーケットを拡大させる事業者もありますが、いろんなアイデアや手法を持った事業体でなくては存続が難しくなる可能性の方が濃厚というわけです。
ひょっとするとどこかで少子化が改善され上向きになることもありえるかもしれませんが、確率的にはそう高くないでしょうね。。仮にそうであっても出生人口が消費人口に達するまでの長い期間もありますので、これから20年は国内市場は小さくなり続けるのが適当な見方です。

アジアへのビジネス視察ツアー開催の理由

たとえばUNIQUOや無印などの衣料の量販店は、この国内、海外マーケットを見抜いて海外への進出を重ね、大きな成長戦略としいます。アジアのマーケットは当分は成長し続けます。ここ10~15年は中国は無視できません。そしてその間にベトナム、フィリピン、インドネシアが高度成長を始めると言われています。そんなアジアと日本で一番近いのは沖縄なのです。

では一般的な中小零細企業はどうなるのか。これが大きな問題ですね。
これらに対する事業可能性調査や、さらなる告知やシェアの抱え込みなどの大規模なマーケット戦略が必要でしょうし、予算も人材もの問題もありなかなか実施するのは難しいでしょう。

ここで考え付く一つのアイデアは「利幅を上げる」ことなのです。
那覇空港は国際航空貨物のハブとして昨日しています。その物流高は全国で3位に位置します。これを利用することで純利益率を大きく改善させることが可能となります。もちろん既存の輸入業者や問屋さんと言われる事業者さんには申し訳ないのですが、大きくワールドワイドにシフトしたスキームが生き残り策としてベターだと僕はよく感じます。ようするに老朽化した現在の日本の経済構造上のアイデアではいけないという感じでしょうか。

以前に僕のクライアントさんのお店の例ですが、一部の商品を海外からの買付け仕入れに切り替えました。初回に仕入れた商品は店頭商品の2割もありませんが、売れ筋の商品に絞ったラインアップです。それだけでそのお店は10%近く荒利率が改善しました。3割程度切り替えたお店は15%前後利益に改善が見られました。もちろん買付けにかかる費用や税金、送料なども含んでも十分利益は出ます。

当然新規マーケットの獲得も必要でしょうが、社内、お店の利益率など内部での対応もかなり重要な要素となりますからね。このスキームで、仕入れ方、商品のチョイスで利益率の2割くらいは改善可能と考えています。もちろん仕入れの大半を海外の製造元や問屋さんからの仕入れに切り替えることができれば当然ながらさらに利益率は上がります。

ですが多くの事業者でスモールトレードと言えども輸入のノウハウがありませんし、買付けに行けども経験もなく場所もわかりません。現地の事情や日本への発送の方法も。。そのためにこれらをマスターするビジネスツアーを企画しました。冒頭に書いたように初回はタイのバンコクですが、中国、ベトナムなどとバリエーションは広げて生行きたいと考えています。

僕個人の目標でしかありませんが、年間で沖縄から100社はエスコート可能と考えています。それを3年続ければ300社になりますからね。これだけの数にスキームを落とし込むことに成功すれば、沖縄経済にその手法は少しでも広がりを見せるのではないかと考えています。ゼロからイチを生むのは難しいかもしれませんが、イチを膨らますこと、広げることはそう難しくはありません。また海外の市場やさらなる視点を身につけることにより新たなビジョンも生まれるでしょう。日本の人口は減少傾向でマーケットも縮小しますが、沖縄の人口構成は今後増加傾向です。全国に反比例して2025年には200万人に近い人口となると予想もされています。一緒に沈むのではなく、インバウンドを含め沖縄経済から日本を元気にするのもひょっとすると可能なのではないでしょうか。

駄文に長々とお付き合い頂きましてありがとうございました。




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Posted by cyborg-z at 22:52│Comments(0)沖縄のポテンシャル
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